『PLASTIC CITY』オダギリジョー&アンソニー・ウォンを直撃 1/2
■ビールの缶を集めてくるから名前がキリン。すごくいいじゃないですか。(オダギリジョー)
中国=香港=ブラジル=日本4カ国合作映画『PLASTIC CITY プラスティック・シティ』。中国映画の鬼才ジャ・ジャンクー作品の撮影監督として知られるユー・リクウァイが自ら監督を務める長編3作目であり、ブラジルでオール・ロケを敢行したことでも話題の作品だ。
日本からは主人公キリン役でオダギリジョー、香港からはキリンの育ての父親ユダ役としてアンソニー・ウォンが参加している。
当日行われた記者会見では、アンソニーがオシャレで着用していたカツラをオダギリが暴露するなど息の合ったところ(?)を見せてくれた2人。そんな彼らにじっくりと話を聞いた。
本作は監督が初めからオダギリとアンソニーをイメージして脚本を書いたそうだ。「正直言って特に“当て書き(役者のイメージで脚本を書くこと)”だと感じなかったですね。監督が僕の(今までに出演した)作品を見てくれて持ったイメージで書いてくれたわけで。脚本を読んで初めて“あ、こういう役なんだ”と驚くこともありました」とオダギリ。
そのオダギリのコメントを聞いたアンソニーが、「“当て書き”というのは信用しない方がいいんです。大体はお世辞ですから(笑)」と真面目な顔でジョークを飛ばす。
劇中では、オダギリ演じるキリンは幼少の頃にジャングルで、アンソニー演じるユダに拾われるという設定。設定も奇抜だが、キリンとユダという名前も意味ありげでユニークだ。「実は脚本ではカットになってしまったんですが」とオダギリは明かす。
「シノプシスか第一稿か第二稿か忘れましたけど、キリンの少年時代のエピソードがあって、キリンはユダに拾われた後、ストリート・チルドレンとして空き缶を集めているんです。で、僕はキリンビールの缶を集めてくるから、名前がキリン。この設定、すごくいいじゃないですか。脚本を直す時に監督にそう言ったんですが、結局、切ってしまって」
「キリンでよかったよね。香港にブルーガールという名前のビールがあるけど、それだとかっこ悪いよねえ」と、そこですかさずアンソニーが突っ込みを入れて笑わせた。
また、ユダという名前についてアンソニーは語る。「不法入国者で、森の中で違法にダイヤモンドを掘ろうとしている。そんな人物にユダという名前はかっこいいなと思ったよ。(名前の由来を)よーく考えたけど、未だに答えは見つからない」※2/2に続く【清水千佳】
「PLASTIC CITY プラスティック・シティ」
アジアの才能たちが結集し、ブラジルを舞台に描くクライム・ドラマ。オダギリジョーがポルトガル語&中国語のセリフをこなし、サンパウロの裏社会で生きる青年を演じる。
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