88歳水木しげるは達者!「映画は儲からんだろう?」
「ゲゲゲの鬼太郎」の生みの親、水木しげるの妻・布枝が綴る自伝エッセイ「ゲゲゲの女房」が映画化され今年11月に公開予定。その先駆けとなる舞台挨拶が21日都内で行われ、主演の吹石一恵、宮藤官九郎、鈴木卓爾監督が登壇した。
NHK連続テレビ小説で高視聴率を獲得、好調な本作は、島根県で生まれ育った布枝が29歳の時、東京で貸本の漫画雑誌に執筆していた水木しげると運命的な出会いをするところから始まる。知り合って5日で結婚!という恋だの愛だの言う前に一緒になったふたりが、昭和36年という時代背景を踏まえながらにして、底なしの貧乏暮らしだったしげると「何があっても一緒に生きよう」と布枝は決断。布枝の奮闘振りが心温まる“夫婦創世記”として待望の映画化となる。
布枝役を演じるうえで何か意識したことは?の問いかけに「夫婦の設定が出会って5日で結婚というお話なので、宮藤さんとは事前にお会いしないようにしてました」と吹石。それについて宮藤は「(僕は)結構会っていたように思ったのですが(笑)」と跳ね返し、会場を沸かせた。本作品を観た水木夫妻について吹石は、「実際に試写を見た布枝さん本人が作品を見終わった後、涙ぐんで私の手を握ってくださいました。“ありがとう”って言っていただきました」。また、役作りのために水木本人に会った宮藤は「88歳なのにほんとに達者で、映画について『映画は儲からないだろう?』ってすごく言ってましたね(笑)。でも役作りは、(現在の)水木さんを見て何年か経ったらこのようになっていくんだなと思いながら演じてました」。また、吹石は役作りについて「現在の自分とかけ離れている設定が多すぎるので、毎晩台本を読み返しました。でも結局は、現場の雰囲気だったり、監督の演出や宮藤さんがいて、ようやく作品になったというところもあります」と語った。
続けて宮藤は「だんだん打ち解けていくって感じで、少しずつお互い理解しあっていくって感じで撮っていただいたのはすごくやりやすかったですね。そして、水木プロに行った時に娘さんに『お父さんは肩に力が入らない人なので、そのとおりやってください』と言っていただき、そうか、肩の力を抜けばいいのかと思えるようになって、それで楽になりました」と現場での話をまとめた。
本作の監督である鈴木は「僕が映画でずっとやりたかったことで、2年かけてやっと完成した作品です。そしてこのふたりが考えられない素敵な夫婦を演じます」と、完成度の高い作品であることをアピールした。【MovieWalker】
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