ひと足先に解禁しちゃう!? 北海道の新ヌーボーとは?
毎年11月の第3木曜日はボジョレーヌーボーの解禁。ワイン通の秋の楽しみのひとつだ。しかし北海道には、今年10月26日(水)に発売されるヌーボーがある。それが「サッポロ クラシック2011富良野VINTAGE」。名前だけ聞くとあたかもワインだが、実はこれビールの話。採れたての新鮮なホップを使った今だけ出荷されるものだという。ワインに例えるならば、まさにヌーボーだ。今回、編集部は試飲会に潜入、その味を一足先に確かめてきた。
まずは、富良野VINTAGEとはなにか……。
「普通のビールは、ホップを収穫後、乾燥させ粉砕加工して使いますが、富良野VINTAGEは富良野の協働契約農家で収穫後、すぐ工場に冷蔵運搬しています。生のホップを使うビールは世界的に見ても珍しいのです」とはサッポロビール北海道原料研究センターの糸賀さん。ホップは乾燥、粉砕の工程で香りがだんだんと失われていくのだが、生のホップを使うことで香りが活きるのだという。
で、さっそく試飲タイム。会場には、札幌市内の有名レストランのシェフ、ソムリエら4名が招かれ、テイスティング・セッションとなった。「まろやかでボリューム感がある」「圧倒的な清涼感」「華やかなイメージ」と、食のプロらが次々に感想をいう。印象的だったのは「ビールというと軽い食前酒のイメージだが、これはメイン料理にも合う」という言葉。配られたビールを飲んでみると、確かに喉から鼻に抜ける香りがさわやかで、しかもガッシリした味の印象。普通のビールとはあきらかに違う。生のホップの香りとはこういうものかと納得の風味だった。香りを楽しむには冷やしすぎない方がおいしいとのことだ。
残念なのは、ホップの収穫量が限られるので数量限定なこと。例年10月に発売されるものの12月半ばにはなくなってしまうという。そもそも「サッポロクラシック」というビールが北海道限定発売だが、なかでも、富良野VINTAGEはこの時期にしか飲めないということで、さらにレア。北海道民には待ちわびている人も多い。
「今年の8月22・23日に富良野の農園でホップを収穫しました。このビールからは、その時の農園の香りがするんです」と糸賀さん。聞くと、今年はホップの出来がいいそうだ。
ワイン的な楽しみができ、富良野のテロワール(風土)を感じられるビール。さすがは食の王国・北海道だ。これからは10月のビールが楽しみになった。
(編集部 井上)
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