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伝説の宮大工の言葉が現代人の心をとらえる理由とは?

“最後の宮大工”や“鬼”と称せられた伝説の匠の生涯が明かされる

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“最後の宮大工”や“鬼”と称せられた伝説の匠の生涯が明かされる

[c]『鬼に訊け』製作委員会

偉人が自らの仕事について語る言葉というのは、世間にあふれるどんな人生訓よりも、生き方に対する示唆に富んでいるものだ。法隆寺や薬師寺の復興に生涯を捧げた宮大工・西岡常一氏の遺した言葉も、一見すると建築や木材について語られた言葉でありながら、それらと無縁の人間にも様々なヒントを与えてくれる。2月4日(土)より公開される映画『鬼に訊け 宮大工 西岡常一の遺言』は、そんな彼の生き様に迫ったドキュメンタリーだ。

西岡常一氏は、「法隆寺の鬼」などと称される伝説的な宮大工。彼が亡くなってから既に17年が過ぎているのだが、没後も西岡氏の生き様に魅了される人間は多く、NHKの「プロジェクトX」にて取り上げられたり、著作も高い人気を誇っている。さらに、彼の遺した名言をTwitter上に自動で投稿するアカウント「西岡棟梁の言葉BOT」も存在し、現在7000人近いフォロワーを抱えている。時に厳しく、時に優しい彼の言葉が、これほどまでに人を惹きつけるのは、いったいなぜなのだろうか?

宮大工という仕事は千年、二千年と残っていくような文化遺産を相手にしなくてはならない職業だ。そのためか、西岡氏の発言は長期的なスパンで物事を洞察する視線にあふれている。このようなものの見方は、近代社会がスピードや合理性を追求するあまりに失ってしまった知恵の一つであり、そんな過去の財産に対する憧れと尊敬に満ちた彼の言葉が現代人の心をとらえるのも、ある意味で当然のことだと言えよう。

宮大工の枠を超えて独自の境地に到達した西岡常一氏。『鬼に訊け 宮大工 西岡常一の遺言』は、そんな彼の世界観をコンパクトに提示した作品だ。現代文明に対する西岡氏の静かな反論に耳を傾けてみてはいかがだろうか。【トライワークス】

“最後の宮大工”や“鬼”と称せられた伝説の匠の生涯が明かされる
【写真】法隆寺の大工に代々伝わる「口伝」には人生のヒントが隠されている
ナレーションを務めるのは名優・石橋蓮司
「建築は一人ではできない。大勢の人間の力を結集してできあがる。力を結集するというのは心を一つにするということ」
宮大工一筋で生きてきた西岡棟梁の言葉には、重みと厳しさと優しさが込められている
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