【ラーメニスト座談会(2)】「麺や 七彩」は名店入りの予感!

もちもち! 都立家政「麺や 七彩」の醤油らーめん
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【人気が長く継続しそうな新店をピックアップ】

遠藤「西武新宿線の都立家政駅に昨年オープンした『麺や 七彩』(東京都中野区)は長く続きそうな店。『七彩』が上手なのは、ラーメンの味を次々に変えていくところ。売れ行きが好調でもどんどん変えていくから、お客さんも飽きない」

矢守「『七彩』はラーメンフリークだけじゃなく、月1回くらいラーメンを食べに行く普通の地元のおじさん、おばさんの支持があるところがスゴイですね」

跡部「開店当初はメディアとかフリークとかが殺到するけど、その後生き残れるかは地元のリピーターをいかにとるかにかかっていますから」

遠藤「ことしオープンした『Morris』(同板橋区)も長く残りそうな雰囲気があります」

矢守「“21歳の天才店主が作るラーメン”でことし上半期の話題をさらった『麺処 ほん田』(同北区)はどうですか? 最初はイメージ戦略で絶好調でしたが」

遠藤「若いけど、きちんと頑張っていると思います」

矢守「『ほん田』は2種類のスープを作っているんですよね。そう言えば同時期にオープンした『RAMEN CIQUE』(同杉並区)も2種類です。こちらも20代の若き店主です」

遠藤「結局、ご主人がいつもちゃんといる店は強いんですよね。スタッフだけで回している店よりも、ご主人がいてほのぼのした店の方が地元に溶け込みやすいですし」

跡部「『麺や 純氣』(同武蔵境市)も小規模の街にあるというロケーションで、地元に受けいれられそうな予感。残ってほしいという期待も込めて、ですけど」

矢守「結局、食べる人の飽きる速度も早くなっているから、対応できないと長くやるのはなかなか難しい。店主の引き出しがないとダメですね。そうすると『七彩』は強いですよ。対応できる技術のバックボーンがあるし、そのワザを生かせる立地。いま、池袋などの都心は競争が激化してるから、努力してても外的要因で長くできないことがありますから」

跡部「そうそう、いま“1種類のメニューで勝負”するような、動きのない店は少ないですよね」

遠藤「でも1種類のメニューでしっかりお客さんを獲得できそうないい店もありますよ。『中華そば 甲斐』(同杉並区)とかは、メニューをいたずらに増やさないと思う。ことしオープンした『めん 和正』(同世田谷区)も中華麺だけで勝負している」

跡部「『和正』は女子大の真ん前っていうロケーションがどうなのか、少し心配です。街ナカにあったらもっと人気が出る店だと思います」

遠藤「大学の近くって、実は難しいんですよね。ファンがついても、4年で卒業してしまうと、また1から出直しだから」

跡部「そういや、いま都内で一番の激戦区も大学のある高田馬場ですよ」

矢守「あの街はラーメン店が増えすぎて、需要と供給のバランスが悪い気がします」

遠藤「ラーメン店の隣にラーメン店ができますしね」

跡部「反面、高田馬場で勝ち抜いたら本物だという感じがします。いま、かつての名店がそのままずっと名店でいるのは難しくなりました。新しい店が次々にてきて、既存の店はメニューを変えたり増やしたりして、お客さんの新規開拓をし、鮮度感を保っていかないといけない。お店にとっては大変な時代」

矢守「その代わり、我々はラーメンネタに関して困ることがないんですけどね。都内の新店を追いかけるだけでも、数が多すぎて大変なくらい(笑)」【構成・東京ウォーカー/片岡研】

※ラーメニスト座談会(3)に続く。

この記事は「東京ウォーカー」08年22号(10/14発売号)の「ラーメン特集」より加筆したものです

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