【ラーメニスト座談会(3)】覆面店主のラーメン店!?

黒覆面は「アンガーラ」と謎の言葉を話す
  • 黒覆面は「アンガーラ」と謎の言葉を話す

【沿線別の注目店(1)〜山手線内の注目店】 

遠藤「まずは5月にオープンした池袋の鶏白湯専門店の『鶏の穴』(東京都豊島区)。それから『らぁめん大山 神田店』(同千代田区)。あそこのえび塩スパイシー神田DX、通称“神デラ”がうまいんですよね〜。注文した後、桜えびを炒めるジュワーという音を聞くだけで涙がでてきます」

跡部「おおげさだな〜。スープは意外とさっぱりしているんですよね」

遠藤「そうそう塩ベースであっさり。繊細なスープだからこそ桜えびのインパクトが生きるんですよ」

跡部「三田に2月にできた『らぁめん 丸』(同港区)のつけ麺がおいしい。ラーメンを食べて、まあまあおいしいなと。そしてつけ麺食べてこれはすごいなと」

遠藤「話題性で言えば、覆面をかぶった謎の2人組が作っている神保町の『覆麺』(同千代田区)。僕、黒覆面の携帯番号知ってますよ。身振り手振りで聞きました。日本語しゃべれないから(笑)」

跡部「僕が行ったときは夏の暑い日だったんだけど、暑さで倒れないかと心配で…。最初見た瞬間は笑ったのですが、だんだん気の毒になってきて。店内も厨房も暑いので、白覆面なんて透明になってきているんですよ、汗で(笑)」

遠藤「味は“コンガ系”でうまい。まぜそばが人気ですよね。マヨネーズを絶対付けた方がいいですよ」

【沿線別の注目店(2)〜JR中央線沿線の注目店】

跡部「高円寺の『麺屋 はやしまる』(同杉並区)は麺がうまい」

矢守「ありそうで、なかなかない自家製麺なんですよね」

跡部「醤油系のあっさりしたスープだと、普通は中細縮れ麺を合わせたくなるところだけど、もっちりした平打ちの麺を合わせたのがおもしろい」

矢守「麺をおいしくするための保存方法にもこだわっているんですよ」

跡部「高円寺の裏通りにあって目立たないけど、しっかりお客をとらえていますね。あと、気になる駅で言うと、荻窪。昔からのラーメンどころとして有名だけど、新店がほとんどできないんです。昔からのお店だけで回っている感じがする」

矢守「荻窪は、ラーメンについては保守的な街なんですよ」

跡部「ですよね、いま老舗が強い街ってないじゃないですか。新興勢力に押されてて。その中で時間が止まっているような、ノスタルジックな雰囲気が貴重です」

遠藤「武蔵境の『ラーメン きら星』(同武蔵野市)も人気ですね」

矢守「現状に満足せずに、つねに向上心を絶やさない作り手の代表格だからですよ、店主の星野能宏さんが」

跡部「行列ができる店になったら、店をより良くすること以外にお金をかける店主も多いけど、彼は違う」

矢守「もともとラーメンの食べ歩きをしている人だからか、自分に対して客観性をもって厳しいジャッジをできる人ですよね」

遠藤「ほかでは、中野の新店『中華そば へいぼん』は野菜がたっぷりとれるラーメン。味的にもタンメン系で好き。あと高尾の『醤油らぁめん やまもと』(同八王子市)も結構好き。ちょっと都心からだと遠いけど、駅前だからなんとかね(笑)」

【沿線別の注目店(3)〜小田急線沿線の注目店】

矢守「先日も『町田汁場 しおらーめん 進化』(同町田市)に行ってきたんですけど、ここは本当にうまい。将来有望ですよ。でも場所が駅から遠いのでお客さんの入りがひと息。塩ラーメンに鶏のダシが効いてて味はすばらしいから、応援したくなる店」

遠藤「内装が派手なんですよね」

矢守「そうそう、味と逆方向(笑)。しかも店のBGMも個性的。駅から歩くと15分かかるけど、ぜひ行ってみてほしいです」

跡部「町田はいい店の多い激戦区ですよね」

矢守「実は経堂も激戦区です。『稲荷』(同世田谷区)、『季織亭』(同世田谷区)と個性派ぞろいで…」

跡部「経堂に昨年できた『つけめん 中華そば 清勝丸』(同世田谷区)に、製麺会社・浅草開化楼(同台東区)の看板が置いてあって、びっくりしたのを思い出しました」

矢守「ここ数年、浅草開化楼の麺はブランド化してきてますね」

跡部「製麺会社って、名前が表にでてこなかったのに、いまやお店のブランド価値を上げるのに使われるようになったんだなと」

遠藤「言ってみれば“紀州備長炭”のようなものなんでしょうか(笑)」【構成・東京ウォーカー/片岡研】

※ラーメニスト座談会(4)に続く。

この記事は「東京ウォーカー」08年22号(10/14発売号)の「ラーメン特集」より加筆したものです

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