【本誌連載の拡大版】フロンターレ谷口博之インタビュー(2) 

丁寧に質問に応えるところに人柄を感じました
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北京五輪の屈辱を晴らす舞台はJリーグだ!と、ピッチでの結果を求める谷口選手。その先のA代表のイメージとは?

――北京五輪で年齢制限のある代表カテゴリーは卒業となるので、世界の舞台で戦うにはA代表を目指すことになりますね。

「昔はA代表と言っても夢だったけど、いまは目標としてもいいと思っています。高い目標があればモチベーションのアップにもつながるし、A代表だけを目指してサッカーをやっているわけじゃないんですけど、やっぱり目指したいですね」

――A代表が夢から目標に変わったのはいつごろですか。

「フロンターレでJリーグの試合に少し出て、2位になった2年前ぐらいから目標から……可能性はゼロではないと思っていました。あの年はけっこう点を取れて、ベストイレブンにも選ばれた。ベストイレブンを見ると僕以外はみんな日本代表の選手だったんです。そう思ったら去年は全然ダメだったんですけど、去年があったからことしがあるんだと思っています」

――ことしに関して言えば、北京五輪でチームを離れた2試合以外はリーグ戦で全試合に先発しています。

「得点もまあまあ取れていますし(10/14現在8得点)、内容も少しは満足できるようになってきました。少しずつサッカーがわかってきたかな。2年前は内容が全然よくなかったんで何となく点が取れていただけでしたけど、いまはちょっとずつですけど、サッカーがわかってきたと思います。経験ですね」

――サッカーがわかってきた、とは。

「ことしでJ1は4年目なんですけど、3年目までは視野が狭くて。1年目ほど頭の中が真っ白になることはないですけど、それでも周りが全然見えていなかった。いまはボールのないところも少しは見えるようになってきました。慣れるのに時間がかかることがいまでも自分の課題なんです」

――サッカーがわかってくると楽しくなってくるのでは。

「それは言えますね。楽しいですけど、いまは自分のことだけをやっていればいいというか、チーム全体のことを見られるレベルじゃないので。その中で(中村)憲剛さんとかがいるから、自分は自分のことだけに集中できる。環境には恵まれています」

――サッカーがわかってくるほど、A代表に招集されるには何が足りないのかもわかる、ということですね。

「足りないものをあげたらきりがないんですね。いまのフロンターレでは憲剛さんうあジュニーニョがすごく目立っているけど、その中でも自分をもっと出して行きたい。自分が中心になれればA代表も近くなると思う。フロンターレで中心になれたら日本代表と同じぐらいすごいことだと自分では思っているんですよ。技術面を言ったらきりがないけど、やっぱり展開力とかもっとボールに絡むことはすごく大事だと思いますね」

――フロンターレでダブルボランチを組むA代表の中村憲剛選手の名前をよくあげますけど、チームのHPを拝見すると「ライバルは中村憲剛」と記してあります。

「ライバルというよりは目標ですね。プレースタイルは全然違うけど、盗めるところはいっぱいあると思う。ただ、5年間も一緒にやっているのにあまり盗めていないですけどね。けっこう距離があるんですよ、憲剛さんのレベルにまで行くには。なかなか縮まらないです」

――盗むとは、例えばどんなプレーを。

「いまここで言うんですか(笑)! 速いタテパス、前へのパスの質の高さですね。あれだけ前へパスを出せる選手は絶対にいないですよ。僕が言うのもなんですけど、憲剛さんはA代表でもっと使った方がいいですよ(笑)」

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