【桜井日奈子インタビュー】新たな気持ちで再び舞台へ

何かを感じてもらえるように、もっとしっかり伝わるようにお芝居することが今回の課題だと桜井
  • 何かを感じてもらえるように、もっとしっかり伝わるようにお芝居することが今回の課題だと桜井

昨年、中山優馬主演で上演され、話題を呼んだ舞台「それいゆ」が、1年を待たずに再演が決定した。主要キャストに愛原実花を新たに迎え、初演とほぼ同じメンバーで再演に臨む。太平洋戦争の混乱期に、雑誌「少女の友」の挿絵などで少女たちに夢と希望を贈り、絶大な人気を得ていた中原淳一。作品は、戦時下の圧力のなか、自らの信念を貫いて生きた中原の生き様を通して、“美しく生きる”という意味を問いかける。

大きな目が印象的な少女のイラストは、時代を超えて今も愛され、全国にファンも多い。今回の神戸公演は、初日が中原淳一の命日という巡り合わせでの開幕だ。

桜井日奈子は、初演で女優デビューを果たし、今回も続投する。役柄は中原淳一のファンで女優になることを夢見る女学生・舞子。再演までの間にドラマやCMなどで活躍し、今や売れっ子となって、来阪。「でも、実感できないんですよ、私」と笑う彼女に話を聞いた。

Q:これまでに舞台を観たことは?

舞台を観に行くことは、これまであまりなかったです。「それいゆ」が始まる少し前に、中山美穂さんの出ていた「魔術」に行きました。その舞台を観ながら、あぁ私は演じてる側に立てるんだと思ったらすごくワクワクして。そんな気持ちで観ていたせいか、内容はすごくおもしろい舞台だったのに、終始ドキドキしてました。自分が立ってるわけじゃないのに、もうすぐ自分はあっち側に立つんだって思っただけで、もうドキドキして。

Q:初演の時は大変だったとか。

大変でした。初めての舞台、ゼロからのスタートで。稽古は本番の1か月前からやったんですけど、その1か月前から、演出の木村(淳)さんのもとでワークショップをやっていただいて。だから、私のなかでは2か月ぐらい稽古した気分でした。

Q:稽古と舞台では違ったのでは?

全然違いました。お客さんがいる、それだけパワーがある人たちが目の前に来られると、ほんとに集中しないと役に入り込みにくくて。緊張で終わってしまうのは悔しいので、裏にいる時とかはずっと耳をふさいで集中していましたね。

初演は精いっぱいやったんです、ほんとに120%って言っても過言ではないぐらい出し切ったつもりだったんですけど。でも、出来上がった映像を見たら、自分の思いと実際の舞台にギャップを感じてしまって。だから、次は初演よりも、もっともっと何十倍もパワーアップして、みなさんの前でお芝居出来たらなって思いました。

Q:根性ある人なんですよね。

バスケをやってたから、少々のことではへこたれない自信はあります(笑)。

Q:「それいゆ」という作品の印象は?

メッセージ性の強い舞台だなと思いました。何度も“美しく生きるとは何か”、という言葉が出てくるんです。今、たくさん物があふれてる時代じゃないですか。昔は物がそんなになかっただろうけど、それでも、今に通ずるものがあるという舞台で。着飾ることがほんとに美しいことなのかって言ったら絶対そうじゃないし。“美しく生きるとは”って、淳一さんは自分の信念を貫き通して生きることが、美しく生きるということだと思うんですけど、それぞれに違う答えがあって。じゃ、私にとって美しく生きるってなんだろうってこの舞台を通して考えたし、多分、観てくださる人みんなが、それぞれ考えるんじゃないかなと思いました。私の答え?常に笑顔を忘れない事だと思っています。

Q:お客様へのメッセージは?

観た人みんなが考えさせられる舞台なんだろうなというのは、演じてる私でもそう感じました。演じる側も考えるし、観てくださる方もそれぞれ考える部分がきっとあり、何かしら心に残る舞台だと思うので、たくさん感じてもらいたいです。何かを感じてもらえるように、もっとしっかり伝わるようにお芝居することが、私の今回の課題ですね。

Q:今回、一番楽しみにしていることは?

また、共演者のみなさんと一緒にお芝居が出来ることがすごく楽しみで。再演のお話をいただいた時にそれが一番うれしかった。最初に女優としての第一歩を踏み出させてくれたカンパニーだからこそ、私の中では特別で。初演が終わるちょっと前ぐらいに、再演できたらいいねって話をしていて。でも、再演を知らなくて、今生の別れぐらいに悲しかった。それがこういう形で同じメンバーでまた、同じものを作って行けるって、こんなに幸せなことはないなと思ったし、それが一番うれしかったですね。

Q:新たなファンの方が、再演で初めて舞台をご覧になることも。

それはすごくウレシイし…え~、頑張らなきゃあ!(笑)。舞台は最初から最後まで1本通したものが出来るので、経験が少ない私にとってはすごく勉強になります。一生懸命頑張るので、たくさんの人に観に来ていただきたいなって思います。

Q:「岡山の奇跡」と呼ばれて、いかがですか?

すごく聞かれるんです、この質問。でも、自分では1回も言ったことないし、岡山の人に失礼じゃないかって言われたりするんですけど、ほんとに滅相もないっていう感じで。なんならそのままなかったことに…この先言わないでいただきたいぐらい、私はすごく恥ずかしくて。言われるたびに、スミマセン…ってなりますね。

Q:大阪へ来たことは?

学生時代にユニバーサルスタジオ目当てで大阪に来たことは何度かあるんですけど、それ以外でほぼ来たことがないので。たこ焼きとかお好み焼きとか、そんなことしか知らないので、逆に何がいいとかって教えていただけたらうれしいです。

◆STAGE「それいゆ」
日時:4/19(水)19:00、20(木)14:00・19:00、21(金)14:00、
22(土)13:00・18:00、23(日)13:00   
会場:新神戸オリエンタル劇場
出演:中山優馬 桜井日奈子 施鐘泰(JONTE) 辰巳雄大(ふぉ~ゆ~) 愛原実花/ 金井勇太/佐戸井けん太 ほか  
料金:S¥9,000 A¥6,000
問い合わせ:梅田芸術劇場 
電話:06・6377・3888

さくらいひなこ●1997年、岡山県生まれ。2014年に「岡山美少女美人コンテスト」で美少女グランプリを受賞。15年に出演した「LINE MUSIC」TeasterMovieがきっかけで注目される。昨年、舞台「それいゆ」で女優デビュー以降、ドラマや多くのCMに活躍。ドラマ「THE LAST COP/ラストコップ」の出演に続き、同作の映画版が5/3㊗公開

キーワード

[PR] おすすめ情報