大阪・西梅田「渡邊カリー」100人いたら100人が食べられる飽きの来ないカレー目指して

大阪でブーム加熱中のスパイスカレーの名店を紹介するWEB連載「大阪スパイスカレー名店ファイル」第8回は大阪・西梅田の人気店をご紹介します!

今回紹介するのは、2016年のオープン以来、雑誌やテレビでたびたび登場する話題店「渡邊カリー」。店主の渡邊理さんは、東京のご出身で知る人ぞ知る絶品カレー、恵比寿の「bar まはから」のマスターだった。その渡邊さんが東京ではなく、大阪にカレー専門店をオープンした経緯や目指しているカレーについて聞いてみた。

店主は東京・大阪のカレー店のレシピディレクションも務めた人物

店主の渡邊理さんは、バーテンダーやレシピ開発ディレクターなどマルチな才能の持ち主。実はとても愛犬家で、自宅では相棒の「クミンちゃん」にデレデレだとか(笑)
  • 店主の渡邊理さんは、バーテンダーやレシピ開発ディレクターなどマルチな才能の持ち主。実はとても愛犬家で、自宅では相棒の「クミンちゃん」にデレデレだとか(笑)

店主の渡邊さんは、二毛作スタイルで提供するカレーが人気を博していた東京・恵比寿の「curry まはから」と「bar まはから」を営む一方で、タレントでありコラムニストの松尾貴史さんのカレー専門店「般°若(ぱんにゃ)」の1号店(東京・下北沢)、2号店(大阪・福島)のレシピディレクターとして立ち上げに関わっていた。特に大阪の店舗がオープンしてからは、大阪にいることが多く、本業である東京・恵比寿の店は、基本、人に任せていたという。東京、大阪間を行き来していたものの、大阪での生活も約3年が経った頃、今までやってきたことをご破算にして、振り出しに戻りイチから始めようとリセット。「本業の東京の店を閉店させてしまうなんて、本末転倒ですよね(笑)」と渡邊さん。そうして、大阪に店を構えることになった。

スパイスに頼らない、旨み広がる飽きの来ないカレーを目指して

スパイスとんかつカリー(1,150円)。チキンカレーにほうれん草のペーストを合わせたルーは、旨みが濃厚ながら後味さっぱり
  • スパイスとんかつカリー(1,150円)。チキンカレーにほうれん草のペーストを合わせたルーは、旨みが濃厚ながら後味さっぱり
厚さ1.5cm、重さ150gもある食べごたえあり。肉厚な豚ロースはスパイスと粉チーズをブレンドした薄い衣に包まれ、サクサクとした軽快さとジューシーな旨みがカレーにマッチ
  • 厚さ1.5cm、重さ150gもある食べごたえあり。肉厚な豚ロースはスパイスと粉チーズをブレンドした薄い衣に包まれ、サクサクとした軽快さとジューシーな旨みがカレーにマッチ

2016年「渡邊カリー」を西梅田にオープン。場所はどこでも良かったそうだが、理由のひとつは奥様が大阪の人だったから。「渡邊カリー」では、「curry まはから」で出していたものとも、「般°若」とも異なる、さらにブラッシュアップした味わいが楽しめる。スパイスに比重が寄らないよう、旨みも共に味わえるカレー。100人いたら100人が食べられるカレーを目指している。渡邊さんいわく「スパイスに頼ることは簡単」だという。確かに元祖渡邊カリーをいただた時の印象は、スパイスの効き具合が心地良く、まろやかな旨みの余韻が口の中に残った。とにかくスイスイとスプーンが進むのだ。そして、何よりも色彩が良く、ビジュアルが美しい。

さて、そのまろやかな旨みの正体とは? 渡邊さんの仕込みをする様子を見て発見! オーブンで焼いた鯛を取り出し鍋に放り込んでいる。鯛でダシを取っているのだ。鯛をオーブンで一度焼き上げるのは臭みを取るため。そしてもう一つ、横でグツグツしている鍋は鶏ダシだ。チキンのスープに鯛から出る旨み成分のイノシン酸、さらにバターのグルタミン酸を足すことにより、相乗効果が生まれ味に深みとコクが生まれるというわけだ。ほか、ラードで炒めた玉ねぎ、スリランカ直送のミックススパイス・トゥナパハなどが、バランス良く合わさり飽きのこない味わいが作り出される。某サイトのクチコミに「再訪決定」という投稿が多い理由も、一度食べると納得するはず。

夜は飲めるカレーバーとして活用したい

元祖渡邊カリー(1,150円)。チキンカリーと羊のキーマのあいがけ。さらりと食べられるチキンカリーと、辛味を効かせた羊のドライキーマの対比がおもしろい
  • 元祖渡邊カリー(1,150円)。チキンカリーと羊のキーマのあいがけ。さらりと食べられるチキンカリーと、辛味を効かせた羊のドライキーマの対比がおもしろい

メニューは、チキンカレーをベースとしたスパイスとんかつカリーをはじめ、定番の元祖渡邊カリー、水を一切使わず仕上げた羊のドライキーマ(850円)、イカスミを使ったポークキーマの黒咖喱(1,000円)などのほか、平日の夜と日曜・祝日限定のプレミアムとんかつカリー(1,650円)がラインナップ。プレミアムとんかつカリーは、スパイスとんかつよりさらに肉厚なとんかつに、スパイスカリーのルーにひよこ豆と羊のキーマのあいがけ、スパイスほうれん草ソース付きという、味の変化を楽しみながらいただける、まさにプレミアムな内容だ。また、とんかつ(450円)やマサラよだれ鶏(400円)、ラムチョップのカツレツ(900円)などの一品料理もあり、夜には飲めるカレーバーとしても使える。

2016年4月にオープンした「渡邊カリー」も2年目に突入。“毎日食べられるカレー”を目標に日々カレーと向き合う渡邊さんですが、実はかなりの愛犬家で、ご自宅ではミックス犬「クミンちゃん」の良いパパさん(笑)。カウンター越しに交わす渡邊さんとの愛犬談義もかなり楽しいですよ。

※本連載はムック「KansaiWalker特別編集 関西カレー’17新時代!」(現在発売中)の発売を記念した連載記事です。大阪スパイスカレーの名店・新店を多数紹介した本です。ぜひ興味のある方は書店・コンビニでチェックしてください。

【関西ウォーカー編集部/ライター惣元美由紀】

■「渡邊カリー」店舗データ
住所:大阪市北区曽根崎新地2-2-5 第3シンコービル3F
電話:06-6346-3338
時間:11:30~14:30LO、18:30~21:00LO、日曜・祝日11:30~16:00
休み:月曜
席数:19席(禁煙)
駐車場:なし
交通:地下鉄四つ橋線西梅田駅より徒歩2分

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