馬糞・鉄パイプ・爆弾…ムーア監督、命がけの取材を語る(1/2)

常にアグレッシブにアポなしの突撃取材を敢行してきたマイケル・ムーア監督
  • 常にアグレッシブにアポなしの突撃取材を敢行してきたマイケル・ムーア監督

ドキュメンタリー映画界の革命児マイケル・ムーア監督が、お金をテーマにしたドキュメンタリー映画『キャピタリズム マネーは踊る』(12月5日公開)のキャンペーンで初来日。過激な突撃取材で知られるムーア監督だが、何度も襲われたり、爆弾を仕掛けられそうになったこともあると言う。彼はなぜそんな目に遭ってもカメラを回し続けるのか? その熱き思いに迫った!

本作をはじめ、『ボウリング・フォー・コロンバイン』(02)では銃社会を、『華氏911』(04)ではアメリカ同時多発テロを巡るブッシュ政権の対応を、『シッコ』(07)では医療問題を果敢に斬ってきたムーア監督。常に弱者のために強者と闘うという姿勢だから、敵の多さはハンパじゃないはずだ。

「脅迫行為は、2003年に(『ボウリング・フォー・コロンバイン』が)アカデミー賞最優秀ドキュメンタリー映画賞を受賞した際の授賞式以降に始まったよ。僕がステージでイラク戦争に対する批判を言ったからだ」と、重々しい表情で口を開いてくれたムーア監督。あの「ブッシュよ、恥を知れ!」と、当時の大統領を大胆に糾弾したスピーチのことだ。

「あの夜、家に帰ったら、自宅の敷地内に馬糞が放置されていた。それでボディガードを雇わざるをえなくなって。いちばんひどい時期には1日に9人のボディガードがついてたよ」。

さらに恐ろしい経験を激白するムーア監督。「イリノイ州のある男が爆弾を作っていて、その爆弾の標的のリストに、自分の名前が入っていたんだ。結果的に犯人の地下室で爆弾が暴発して助かったけどね」。

また、『華氏911』(04)の後は、6回ほど襲われたと言う。「ナッシュビルから来た男はナイフで、オレゴン州の男は鉄パイプで僕を襲おうとした。フロリダの男はスターバックスで僕を見つけ、買ったばかりのコーヒーを僕に向けて投げたけど、そばにいたボディガードが自分の顔で受けてくれたんだ。もちろん、彼は火傷を負ったよ。日々危険を伴ってるから、挙げればキリがないかな(苦笑)」

まさに命懸けの取材を続けてきたわけだが、ムーア監督は恐怖感をどう乗り越えてきたのか?[2/2ページへ続く]【Movie Walker/山崎伸子】

⇒■馬糞・鉄パイプ・爆弾…ムーア監督、命がけの取材を語る(2/2)

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