旭山動物園の展示施設は昔と今でこんなに変わったんです

今年2017年7月1日で開園50周年を迎える旭山動物園。今では、動物本来の動きを引き出し、生き生きとした姿が見られる「行動展示」が有名ですが、この展示方法を取り入れ始めたのは1997年の「ととりの村」から。今回は、旭山動物園の展示がどう変わったか、今と昔を比べてみましょう!

過去には遊園地や、ゾウなどがいた総合動物舎が坂の上にあった

旭山動物園/1967(昭和42)年、開園当時のパンフレット
  • 旭山動物園/1967(昭和42)年、開園当時のパンフレット

開園当時のパンフレットにある園内マップがこちら。正門から入って左手側には遊園地がありますが、老朽化などの理由で2007年に廃止。現在、遊園地があった場所には「きりん舎・かば館」がオープンしています(2013年11月)。

では、それまでキリンやカバがどこにいたのかというと、昔の園内マップで見たところの坂の上、総合動物舎という場所。現在の「動物図書館」そば、エゾタヌキが展示されている施設周辺です。

旭山動物園/開園当時の総合動物舎。アジアゾウやシマウマがいるのが分かる
  • 旭山動物園/開園当時の総合動物舎。アジアゾウやシマウマがいるのが分かる

ゾウもいたんですね。カバやマサイキリンのほか、シマウマ、ダチョウ、カンガルーを展示していたとのこと。

旭山動物園/総合動物舎にいた頃のキリンとカバの展示施設
  • 旭山動物園/総合動物舎にいた頃のキリンとカバの展示施設

当時、カバはプールと陸地、キリンは砂地の地面のあるところで展示されていたそう。人間からの距離は近いですが、高い柵があったんですね。

旭山動物園/改築後の総合動物舎にいた頃のキリン
  • 旭山動物園/改築後の総合動物舎にいた頃のキリン

総合動物舎はこのあと改築され、キリンがカバの放飼場を覗くことができたり、2006年にマルミミゾウが死亡するまでは、ゾウとペリカンの共生展示も行われていたんです。

旭山動物園/現在の「きりん舎」
  • 旭山動物園/現在の「きりん舎」

現在の「きりん舎」の放飼場の広さは、総合動物舎の2倍。キリンの歩幅の広さ、走るとスローモーションのように見える姿なども観察できるようになりました。

昔のペンギン舎は陸地とプールのみのシンプルな作り

旭山動物園/開園当時のペンギン舎
  • 旭山動物園/開園当時のペンギン舎

2017年現在、計4種類のペンギンを飼育していますが、開園当時にいたのはフンボルトペンギンのみ。施設も、陸地とプールのみのシンプルな作りになっています。ペンギンが飛ぶように泳ぐ「水中トンネル」を備えた現在の「ぺんぎん館」は、2000年オープン。施設の場所はほぼ変わりませんが、展示方法が同じ動物園とは思えないほど変化を遂げていますね。

旭山動物園/現在の「ぺんぎん館」屋外放飼場
  • 旭山動物園/現在の「ぺんぎん館」屋外放飼場
旭山動物園/現在の「ぺんぎん館」水中トンネル
  • 旭山動物園/現在の「ぺんぎん館」水中トンネル

1977(昭和52)年のホッキョクグマ舎はプールと階段状の陸地で構成

旭山動物園/開園10周年の年に出来た当時のホッキョクグマ舎
  • 旭山動物園/開園10周年の年に出来た当時のホッキョクグマ舎

人気のホッキョクグマですが、実は開園当時はいなかったそう。やってきたのは開園2年目。その後、総合動物舎そばの猛獣舎で暮らしていましたが、開園10周年目の1977(昭和52)年に「ホッキョクグマ舎」が完成、2002年に現在の「ほっきょくぐま館」が出来るまでそこで暮らしていたようです。ちなみに、昔の「ホッキョクグマ舎」があったのは現在の「くもざる・かぴばら館」の場所。「くもざる・かぴばら館」はホッキョクグマ舎を改修し出来た施設なんです。

旭山動物園/現在の「ほっきょくぐま館」屋外放飼場
  • 旭山動物園/現在の「ほっきょくぐま館」屋外放飼場

現在の「ほっきょくぐま館」には巨大プールを備える放飼場と、堀を利用した柵のない放飼場があり、プールでは泳ぐ姿が間近に見られ、放飼場に設置された「シールズアイ」というカプセルからは放飼場のようすをホッキョクグマの足もとから覗くこともできます。

コンクリートの床の上でのみ展示されていたライオンとトラ

旭山動物園/昔、ライオンが展示されていた猛獣舎
  • 旭山動物園/昔、ライオンが展示されていた猛獣舎

1998(平成10)年に完成した現在の「もうじゅう館」は、せり出した檻の下から手足を観察できたり、木に登ってくつろぐようすを2階から見られたり、小窓を使って間近に迫力を感じられたりと、さまざまな見方ができますが、昔はとてもシンプルな作り。人間の目の高さから檻越しに観察する、というものでした。

旭山動物園/現在の「もうじゅう館」。木の上でくつろぐアムールヒョウ
  • 旭山動物園/現在の「もうじゅう館」。木の上でくつろぐアムールヒョウ

50年前と比べると、かなり展示方法が変わった旭山動物園。動物本来の生息環境に合わせた放飼場作り、動物本来の動きを発揮できるような施設作りがされてきたんですねぇ。今だからこそ見られる動物の生き生きとした姿を、50周年に合わせて見に行ってみてくださいね。

※写真提供:旭川市旭山動物園

【北海道ウォーカー/出村聖子】

■旭川市旭山動物園
開園期間:夏期開園2017年4月29日(祝)~11月3日(祝)、※4月10日(月)~28日(金)、11月4日(土)~10日(金)、12月30日(土)~2018年1月1日(祝)は休園、冬期開園11月11日(土)~2018年4月8日(日)
時間:夏期開園9:30~17:15(10月16日(月)からは~16:30)※入園は~16:00、冬期開園10:30~15:30※入園は~15:00、
住所:旭川市東旭川町倉沼
電話:0166・36・1104
料金:大人820円、中学生以下無料

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