貧乏人の姿と心の叫びを鮮烈に映し出した衝撃作、解禁

劇中には、貧乏な暮らしの中から湧き出る底知れないパワーが凝縮されている
  • 劇中には、貧乏な暮らしの中から湧き出る底知れないパワーが凝縮されている

ニート、ワーキング・プア、ロスジェネ…といった言葉が普通に飛び交うようになった昨今。これらは、世間からはみ出した若者たちをカテコライズするために生まれた言葉だが、そんな若者たちの心の叫びが凝縮した映画が公開されることになった。それが2010年1月30日(土)公開の『おやすみアンモナイト 貧乏人抹殺篇/貧乏人逆襲篇』である。

劇中では“貧乏”をキーワードに、それに翻弄される若者たちの姿が鮮烈に映し出されていく。中でも注目したいのが、破天荒な男とその友人らが、高円寺を拠点にとある“祭り”を実行する過程を描く『〜貧乏人逆襲篇』だ。

世の中に対し憤りを感じる男の、内に秘めた衝動を“祭り”として表現している本作だが、この主人公にはモデルとなった人物がいるとか。それが現在、東京・高円寺のリサイクルショップ「素人の乱5号店」で店長を務めている松本哉(はじめ)氏である。地域住民の間でも半ば伝説化しているとあって、異色な経歴の持ち主である彼。当時、在学していた法政大学では「法政の貧乏くささを守る会」を結成し、キャンパス内にこたつや鍋を持ち込む鍋闘争や飲酒闘争などを決行したという。

また、2003年12月には「クリスマス粉砕集会」を企画し、六本木ヒルズに鍋とちゃぶ台を持ち込み約300人もの警官を出動させる騒動まで引き起こし、2007年には、杉並区議会議員選挙へ出馬を決意。昼夜DJイベントをしながら街を練り歩いたという、現代の革命家と言っても過言ではない(!?)人物である。

ちなみに本作、その内容はストーリー仕立てになっているものの、監督が極貧生活に苦しむ人々に幾度となく取材したとあって、劇中の描写はかなりリアル。観た者全員…とまではいかないかもしれないが“この気持ち分かるかも”と自分の気持ちに思い当たる人も大勢いるはずだ。本作を観て“貧乏人”だからこそできる生き方や、そこから生まれるパワーを感じ取ってみてはいかがだろう。【トライワークス】

キーワード

関連記事

[PR] おすすめ情報