全世界待望の話題作『ダンケルク』。ノーラン監督「観客には、兵士たちと同じものを見て、強烈な体験をしてほしい」

第二次世界大戦時、史上最大の撤退作戦として歴史に名を刻んだ“ダンケルクの戦い”。ドイツ軍が迫るフランス北岸から、40万人もの英仏連合軍の兵士を帰国させようとした、この一大作戦の行方に切り込んだのが、映画『ダンケルク』(9月9日公開)だ。『ダークナイト』(08)の鬼才クリストファー・ノーランが監督を務めるとなれば、それがありきたりの戦争映画に終わらないのは想像がつく。では『ダンケルク』とは、一体どんな映画なのか?ノーラン監督が自ら語ってくれた。

ベールに包まれた最新作『ダンケルク』を語るクリストファー・ノーラン監督
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ダンケルクの戦いは、英国ではとても有名な歴史的事件。イギリス人のノーラン監督も、子どもの頃からその話に魅了されてきたという。「ダンケルクの物語とともにイギリス人は成長し、それは骨まで染み込んでいる。海を背に身動きが取れない40万の兵士に敵が迫る。海の向こうには祖国があるのに、渡れない。そして彼らは降伏か全滅かの選択を迫られる。しかし、この物語の結末は降伏でも全滅でもなかった。人類史上最高の物語の一つだし、素晴らしいサスペンスだよ」

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この戦闘を描くに当たり、ノーランは、陸で救助を待つ兵士、空から援護する戦闘機パイロット、海で救出に向かう民間船のクルーという、3つの視点を用いた。「リサーチをして、3つの立場、それぞれの人々が同じ戦争を体験していながら、見て感じ取ったことに大きな違いがあることに驚いたんだ。どれか一つの視点では不完全だ。観客には、この3つの話をかけあわせ、結合させ、一つの風景を感じて欲しい。そうすることによって、スリルとサスペンスを感じてもらえると思う」

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ノーラン監督作品常連のトム・ハーディは、戦闘機パイロットを演じる
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『ダンケルク』は臨場感にあふれた映像も大きな見どころとなるが、物語の見せ方にも監督はこだわった。「興味を覚えたのは、観客に当事者である兵士たちがその現場で感じているのと同じ、主観的な経験をさせることだった。たとえば、パイロットたちのシーンでは、カメラはほぼコックピット内に固定されていた。これによって観客はパイロット達が見ている風景と同じものを見て、彼らが把握する事実と同じことを把握する。船の場面も同様だ。まさに、兵士達とともに交戦地帯に近づいていく気分を味わえるんだ」

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こだわりが詰まった『ダンケルク』は監督の言葉通り、戦場を俯瞰する映画であると同時に、その恐怖を体感する映画でもある。圧倒的なスリルをひしひしと感じながら楽しんでほしい。【トライワークス】

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