“もてなしの心”持ってます?「東京大茶会」で実感

野点の様子。外国人も多く参加した
  • 野点の様子。外国人も多く参加した

10/25、26 浜離宮恩賜庭園(東京都中央区)で、東京都と東京都歴史文化財団による「東京大茶会」が行われた。都民や外国人観光客に日本の伝統文化の伝承と、江戸・東京の文化を伝える目的で開催された同イベントは、2日間で1万1200人を動員。年齢、国籍を問わず多くの人々が訪れにぎわいをみせていた。

庭園内にある「中島の御茶屋」と「芳梅亭」での茶会(参加費500円 ※菓子付き)や、野外で自然の風物に接しながら茶を楽しむ野点(のだて・参加費300円 ※菓子付き)で、茶人が点てる抹茶を飲むことができる。茶会よりカジュアルな野点に記者も参加してみた。

まず椅子に腰掛け、優美に点てる茶人の作法を眺めながら、菓子を口にする。その後、点てたばかりの抹茶が配られ静かにいただくというスタイル。20分ほどではあるが、茶人の洗練された優雅な手さばきに惚れ惚れすると同時に、濃厚な抹茶をゆっくりと味わうひと時は時間を忘れさせてくれるほどであった。

野点に参加した会社員の男性(32才)は「仕事がら海外に行くことが多いんですが、そのたびに自分が日本の文化をしらないことを痛感していました。今回このイベントがあることを知り、少しでも自国の文化を学べたらと思って参加しました」と話す。「野点を体験した感想は?」の問いに「茶会そのものにはやはり厳粛な雰囲気を感じましたが、作法を見ているうちに自分をもてなしてくれているんだという気持ちが伝わってきて、なんだかうれしいというかほっとするというか、そんな気持ちになりましたね」。

作法や流派などが複数ある茶道は一般的に敷居が高いと思われているが、実際に参加してみるとその根底にあるのは“客人をもてなす心”だと実感できる。もてなされていることを感じることで穏やかな空気に包まれ、優しい気持ちになれるのだ。忙しい社会のなかでもまれていると人を敬う気持ちを忘れ、自分自身穏やかな心を持つ余裕がなくなってしまうもの。同イベントに参加した人々は、日本の伝統に触れたことで自国の精神文化も同時に学ぶことができたのではないだろうか。【東京ウォーカー/オオトウ アヤ】

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