2010年冬ドラマのキーワードは“ひたむき系主人公”

「まっすぐな男」(フジ系)の主演は佐藤隆太。曲がったことが嫌いでまっすぐに人生を歩む青年の成長を描くヒューマンコメディー
  • 「まっすぐな男」(フジ系)の主演は佐藤隆太。曲がったことが嫌いでまっすぐに人生を歩む青年の成長を描くヒューマンコメディー

1月3日に放送が始まったNHK大河ドラマ「龍馬伝」を皮切りに、次々と1月クールのドラマの放送がスタートする。各局のラインナップを見ると、今クールのドラマは3つの傾向に分けられるようだ。1つ目は、ひたむきな性格の主人公、2つ目は主演俳優にベテランが多いこと。そして3つ目はパート2のドラマが多いということだ。

今クールは“ひたむき” “まっすぐ”といった言葉がしっくりくる主人公が多い。日本を変えようと激動の時代の中、日本各地を懸命に駆け回る、前出「龍馬伝」で福山雅治演じる坂本龍馬は、その代表格だ。

そして佐藤隆太主演「まっすぐな男」(フジ系、1月12日スタート) 、菅野美穂主演「曲げられない女」(日本テレビ系、1月13日スタート)もそのタイトルどおり筋の通らないことが嫌いな男性と、信念を貫く女性がそれぞれ主人公。職場の壮絶なイジメに必死に耐える、榮倉奈々主演の「泣かないと決めた日」(フジ系、1月26日スタート)なんてハードなものまである。不景気に暗い今の世の中を吹き飛ばすがごとく、懸命に生きよう、頑張ろうというメッセージのようだ。

2つ目に注目なのが“ベテラン俳優”の活躍ぶり。中でも注目は、連続ドラマ初主演となる2人だ。昨年のNHK大河ドラマ「天地人」で主人公・直江兼次の主君、上杉景勝を熱演した北村一輝が、政財界の裏側を舞台に、権力に取り付かれた男女の欲望を描く「宿命 1969-2010ワンス・アポン・ア・タイム・イン・東京」(テレビ朝日系、1月15日スタート)に主演。首相の座に上り詰めるという野望を抱く男を熱演する。

一方、お笑い界からは、近年、味のある脇役を演じている板尾創路が「連続ドラマ小説 木下部長とボク」(日本テレビ系、1月14日スタート)に主演する。無責任な上司を演じる“脱力系”ヒューマンコメディーで、あのひょうひょうとしたキャラの炸裂なるか!? 彼らの地に足の着いた演技で視聴者を惹きつけたいところだ。

また、08年7〜9月に放送された山下智久主演「コード・ブルー ドクターヘリ緊急救命」の2nd season(フジ系、1月11日スタート)をはじめ、パート2ドラマがめじろ押しなのも特徴だ。08年10〜12月に放送された永井大主演「サラリーマン金太郎」(テレビ朝日系、1月8日スタート)や三浦春馬主演「ブラッディ・マンデイ」(TBS系、1月23日スタート)のシーズン2、09年4〜7月に放送された佐々木蔵之介主演の刑事ドラマ「ハンチョウ〜神南署安積班」(TBS系、1月11日スタート)と、全4作品。どれも1年前後でのパート2の始動と、早めのタイミング。これらドラマの人気の高さも去ることながら、確実に視聴率をとりたいという各局の思惑も見え隠れしているようだ。

イケメンブームや原作マンガモノブームが影を潜めてきた感もある2010年冬ドラマ。視聴率低迷を続けるドラマ界だが、前クールの「JIN-仁-」(TBS系)のように役者の演技と演出、ストーリーと多くの人を惹きつけるような作品が出てくるか、期待したい。【東京ウォーカー】

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