ほっぺにトマト!おマヌケ薬師丸ひろ子がキュート

豊川悦司×薬師丸ひろ子共演、行定勲監督が同世代の夫婦の愛をモチーフに描いたラブファンタジー
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ありゃ、薬師丸ひろ子のほっぺにトマトが!? 美容のための野菜パック?かと思いきや、これは『今度は愛妻家』(1月16日公開)の1シーンだ。本作では、豊川悦司×薬師丸ひろ子扮する夫婦の掛け合いがとってもユニーク。主演ふたりの息の合った好演に加え、どうやらメガホンをとった行定勲監督のマジックがまた働いたようだ。

『世界の中心で、愛をさけぶ』(04)で、輝くような思春期の恋のきらめきを余すことなく活写した行定監督は、常に自然な演技を引き出すよう、長回しを好む映像作家だ。今回はとくに原作が舞台ということもあり、流れるようなカメラワークでトヨエツと薬師丸から、リアルでユニークな表情を紡ぎ出した。

くだんのシーンは、「トマトいらない」と拒否して席を立ったトヨエツ扮する夫・俊介に、薬師丸扮するさくらが無理矢理トマトを食べさせようとした直後のカット。嫌がる俊介が、トマトを妻のほっぺにペタリと貼り付ける。その“間”がたまらなくいい!

結婚して10年目の俊介とさくらは、一見倦怠期を迎えているようで、実は互いになくてはならない存在だ。その親密な距離感と愛情の深さは、彼らのおちゃめなやりとりから伝わってくる。ふたりの掛け合いがとびきりおかしいからこそ、その後に待ち受ける結末が深く胸に突き刺さるのだ。

行定監督が、大人の男女に向けて撮ったというウェルメイドなラブストーリー。見終った後、きっと愛しい人がより愛しく思えるだろう。【MovieWalker/山崎伸子】

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