豪華絢爛!むきだしの魂がせめぎあうセクシーな世界『NINE』の魅力に迫る

『NINE』に出演のニコール・キッドマンとダニエル・デイ=ルイス
  • 『NINE』に出演のニコール・キッドマンとダニエル・デイ=ルイス

第82回アカデミー賞の4部門でノミネートされているロブ・マーシャル監督によるミュージカル映画『NINE』(3月19日公開)。とにかく、前代未聞の豪華キャストの競演に話題が集中。ゴージャスな世界が堪能できるともっぱらの評判だ。

同作は、フェデリコ・フェリーニ監督による自伝的映画『8 1/2』(63)を基にしたミュージカル「Nine」の映画版。落ちぶれた映画監督と、彼を取り巻く女性たちの愛憎ドラマが繰り広げられる。

『NINE』の魅力を語るとき、やはり豪華キャストは絶対にはずせない。ダニエル・デイ=ルイス、マリオン・コティヤール、ペネロペ・クルス、ジュディ・デンチ、ニコール・キッドマン、ソフィア・ローレン、ケイト・ハドソンなどアカデミー俳優たちと、グラミー歌手のステイシー・ファーガソン(ファーギー)の名前を見れば言わずと知れているが、何度も強調しておかなくてはならない。一作品でこれだけ豪華な俳優陣を拝めることは、映画界に身をおく人間えさえも鳥肌ものの出来事。それをアカデミー賞受賞作『シカゴ』(02)のマーシャル監督が指揮するとなれば、「キャストやクルーの情報を知っただけで、どんなに素晴らしい作品になるか想像できる」と、批評家たちが口をそろえるのもうなずける。

そんな彼らが迫真の演技だけでなく、歌と踊りでむきだしにした魂をぶつけあう姿は、実にセクシーだ。ニコールやマリオンは既に他の作品で歌唱力を証明済みだが、ダニエル扮する監督の愛人役を演じるペネロペの肉感あふれるダンスと歌声は、実にセクシーで予想以上の出来栄え。マリオン演じる監督の妻との動と静のコントラストも抜群で、これまで彼女が数々の作品の中で見せてくれた、激しくもはかないの女性像の集大成になること間違いなしと言われており、ペネロペは2度目のオスカー受賞に期待がかかる。

最後に最も注目すべき点は、そんな個性あふれる実力派俳優たちが、“虚構の世界(劇中劇)の役者”を演じているということ。レッドカーペットで最高の美を見せてくれる俳優も通常は、いわゆる“普通の人間”を演じることがほとんど。しかし、本作では、映画界の内幕をあばいた“虚構の人物”を演じることで、一人一人が本来持ちあわせている華やかな個性と存在感をより一層際立たせることに成功している。

とにかく、豪華絢爛。大スクリーンを目の前に、まるで自分が映画の中で芝居を見ているような魔法にかけられながら、最高のエンターテインメントを堪能してほしい。【NY在住/JUNKO】

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