ノーラン監督、『ダンケルク』発想の源は『羅生門』。学生たちに創作の秘密を熱弁

クリストファー・ノーラン監督が映画を学ぶ学生とトーク!
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クリストファー・ノーラン監督による最新作『ダンケルク』(9月9日公開)のスペシャル・トークイベントが8月24日にYouTube Space Tokyoで開催され、来日を果たしたノーラン監督が登壇。映画を学ぶ約100人の学生を前に、映画作りの秘訣を熱心に伝授した。

本作は、第二次世界大戦中の1940年、フランス・ダンケルクの海岸でドイツ軍に包囲されたイギリス、フランス軍の兵士約40万人を救出した、史上最大の救出作戦を映画化した物語。この日は映画を学ぶ学生たちが会場に招かれ、世界屈指のクリエイターであるノーラン監督に熱い質問をぶつけた。

まず、自身と映画の関わりについて語ったノーラン監督。「7、8歳くらいのすごく小さな頃から映画を作っている。父がスーパー8のカメラを貸してくれて、弟と一緒にショートフィルムを作っていた」と幼い頃から、映画に触れてきたといい、「だんだん規模が大きくなってきたんだけれど、ずっと映画を作り続けているんだ」と変わらぬ情熱を語った。

「学生である自分たちが今、学ぶことは?」とストレートな質問が上がると、「たくさん映画を観てください。それを楽しむことが大事。そしてそれを分析することが大事。私は映画学校には行かなかったんですが、そういうやり方で学んできた。映画をずっと観て、フィルムメイカーたちを理解しようとしてきた」と明かしたノーラン監督。

今や大きな規模の映画を次々と世に送り出しているが、当初は「最初の作品『フォロウィング』はまったくお金がなかった。友達と撮った」と学生たちと同じ立場だったそう。「いろいろな規模の映画を作ってきたけれど、規模やクルーの数に関わらず、常に同じ姿勢を貫かないといけない。最初に感じた衝動に従ってイメージを取り込み、ストーリーを語っていくことが大事」と語りかけた。

また『ダンケルク』について、「黒澤明監督の『羅生門』にインスピレーションを受けている」と告白する一幕も。「物事を色々な視点から見て、話が散在しているように見せて、ひとつの大きな物語を語っていく。私はこの映画を何度も見返している」と数々の名作たちが監督のアイディアの源となっている様子。ノーラン監督が惜しげもなく創作の秘密を伝える姿に、会場からも大きな拍手が上がっていた。【取材・文/成田おり枝】

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