リリー・フランキー、障がい者を描く映画に「不謹慎という言葉こそ一番の差別」と熱弁

リリー・フランキーが熱く語る!
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障がい者への理解を求める活動を続ける熊篠慶彦の実話をもとにした映画『パーフェクト・レボリューション』(9月29日公開)の完成披露試写会が9月7日にTOHOシネマズ新宿で開催され、リリー・フランキー、清野菜名、小池栄子、松本准平監督、企画・原案の熊篠慶彦、サプライズゲストとして劇中曲を担当した峯田和伸(銀杏BOYZ)が登壇。リリーが「不謹慎という言葉こそ、一番の差別」と障がい者を描く映画について、思いを明かした。

本作は、車椅子生活を送る障がい者と彼の前に現れた人格障がいをもつ風俗嬢との恋の行方をつづるラブストーリー。リリーが、原案の熊篠をモデルとしたクマ役を熱演。幼い頃に患った脳性麻痺の影響で手足を思うように動かせないクマを、リアルに表現した。

リリーと熊篠は10年ほど前からの友人だそうで、リリーは「(そのとき)熊篠くんのやっている活動を知った。障がい者だって性欲もあるし、恋愛もしたい。そんな当たり前のことを熊篠くんが、なぜ声高に言わなければいけないのか。それは健常者がそう思っていないという、ものすごいズレがあるから。その活動に僕は共鳴した」と告白。「その活動が映画になると聞いて、なにか手伝いと思っていたら、熊篠くんの役をやることになった」と自身でも、友人の役を演じられたことに驚いていた。

熊篠はリリーが演じたクマについて、「遠巻きに見たら、脳性麻痺のおっさんにしか見えない。すごかったです」と大絶賛。リリーはクマ役を演じたことで、じっくりと旧知の熊篠を見つめる機会ともなったそうで、「意外とこういうことは不便なんだなと気づいた。なかなか飲食店で飲んだり食べたりしない。それはトイレがバリアフリーじゃないと、トイレに行けないから、食べたり飲んだりするのを控えている。今回、熊篠くんを演じてみて、しっかり見ないと気づかないことだった」と新たな発見も多かったという。

障がい者の性と愛を、決して重くならないトーンで描いた本作。リリーは「障がいを持っている人を描くなら、重たい映画じゃなきゃいけないみたいなところがある。こういうふうにゲラゲラ笑えたり、楽しめたりする障がいを持った主人公の映画がない方が不思議。そういうことが不謹慎だと言う人もいるかもしれないけれど、不謹慎だという言葉こそ、一番の差別」と訴えていた。【取材・文/成田おり枝】

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