アニメのアカデミー賞・アニー賞を受賞した日本人イラストレーターってどんな人?

国内外の女性誌や広告、映画ポスターなどを幅広く手がける上杉氏による、コララインのメインイメージ
  • 国内外の女性誌や広告、映画ポスターなどを幅広く手がける上杉氏による、コララインのメインイメージ

2月19日(金)に公開される3Dストップモーションアニメ映画『コララインとボタンの魔女 3D』でコンセプト・アートを担当し、第37回アニー賞にて日本人初の最優秀美術賞を受賞したイラストレーター、上杉忠弘氏。この歴史的快挙に至る最初のきっかけは、ある日突然やってきたという。

上杉氏が確かなデッサン力とデジタル・ツールを駆使して描く、手足の長いエレガントな女性像は、かねてよりフランスをはじめとする外資系企業のポスターなどにしばしば採用されていた。「2004年頃、アメリカのネット掲示板で僕のイラストが話題になった。それを読んだピクサーの絵コンテアーティスト、エンリコ・カサロサが、いきなり訪ねて来たんです」。

その後、人づてにカサロサの話を聞いたヘンリー・セリック監督から、映画の企画段階で上杉氏に依頼が届く。「キャラクターだけではイメージが伝えられなかったので、背景も描きました。監督は世界が消えていくシーンのイラストを見て、『これだ!』と思ったそうです」。実際、完成したアニメの中で“世界が消える”場面は、とても大胆で美しく、見どころのひとつになっている。

日本在住の上杉氏は、すべての作業をアメリカとのメールのやりとりで行った。「毎週、お題が送られてきました。描き直しになることは一度もなかったが、送ったものに反応がないのがつらかった」と振り返る。反応がなかったのは、文句がなかったということだろう。なにせアメリカのスタッフは、イラストから人形を制作するのに4週間、1分14秒の映像を作るのに300人以上で1週間と超多忙。メールを返すヒマがないのも想像に難くない(笑)。

ちなみに本作は、来月7日(現地時間)に行われる第82回アカデミー賞の長編アニメーション部門にノミネートされている。日本人が深くかかわった候補作品は他になく、こちらの行方にも注目を!【Movie Walker】

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