『タイタニック』から20年。ジャックは死ななくてはならなかった?

2002年『ギャング・オブ・ニューヨーク』の際のディカプリオ
  • 2002年『ギャング・オブ・ニューヨーク』の際のディカプリオ

モンスター映画と言われ、1997年の公開から『アバター』(09)にその座を奪われるまでの12年間、世界歴代興行成績1位の座に君臨し続けた『タイタニック』の公開から20年経つが、未だにファンの間で納得されていないことがある。それは「なぜケイト・ウィンスレット扮するローズだけが助かって、レオナルド・ディカプリオ扮するジャックが死ななくてはならなかったのか?」というものだ。

レオをスターダムにのし上げた作品であり、当時アイドル的存在であったレオにファンは熱狂。公開当初からファンは、痩せこけたジャックが唇が紫色になりながら海中に沈みゆく様子を見ていられなかったようで「ローズはふくよかだし、寒空でも顔を赤らめていたから、木製のドアに乗らなくても海中で生き残れたのに」「なんでローズだけ助かるの?」と憤慨。その怒りは今も収まっていないようだ。

面白いことに「どうすればローズもジャックも助かったのか」という分析までなされる始末で、オーストラリアの高校生が、浮力などさまざまな条件の下で検証を行い「2人とも生き残れた」と結論付けた。またケイト・ウィンスレットも「ドアには十分なスペースがあったから、ジャックとローズは2人とも生き残れたかもしれないと思うわ」と発言している。

それについて同作の監督であるジェームズ・キャメロンは、米ヴァニティ・フェア誌のインタビューで「ジャックは死ななくてはならなかったんだ。答えはシンプルだ。147ページにわたる脚本にそう書かれていた。とてもアーティスティックな結末だ。ドアには、ローズのスペースはあったけれど、ジャックのスペースはなかった。それだけのことなのに20年もそのことが問題になるなんて、本当にばかげてるよ」

「でも、ジャックが死んでいくのを見るに堪えず、観客が傷つき涙したという事実は、ジャックの死がとても効果があったということを意味している。この作品は死と決別がテーマなので、結末は、物理的に生き残れたかが問題なのではなくあくまでアーティスティックなものである必要があった」と結論付けたが、果たしてファンが納得するのかは別問題だろう。

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