リリー・フランキー“ふたたび父になる”!是枝裕和監督の最新作に安藤サクラ、松岡茉優、樹木希林ら集結

実力派キャストが“家族”に扮する
  • 実力派キャストが“家族”に扮する

実際の子供置き去り事件を元に過酷な状況下で生きる子供の姿をリアルに描き、主演の柳楽優弥がカンヌ国際映画祭で最優秀主演男優賞を受賞した問題作『誰も知らない』の発表から13年、さまざまな家族の形を描き続けてきた是枝裕和監督が「この10年間考え続けてきたことを全部込めた」と語る最新作の撮影が始まった。

東京の下町に暮らす、一見どこにでもいそうな平凡で貧しい家族。しかし、彼らは犯罪で生計をたて、ひっそりと暮らしていたのだった。犯罪行為でしか繋がれない不完全な家族の衝撃的な物語が展開する。

出演者には実力派俳優陣が集結。『そして父になる』(13)で等身大の父親像を好演し今や是枝作品に欠かせない存在となったリリー・フランキーが再び父親役に挑む。一家の祖母役には、言わずと知れた大女優の樹木希林が扮し、存在感を発揮。妻役の安藤サクラ、妻の妹役の松岡茉優は共に是枝組初参加となる。さらに、オーディションで選ばれた城桧吏と佐々木みゆの子役2人がメインキャストとして参加し、大物俳優たちと共演を果たす。

再開発が進むなかポツンと残された古い住宅街。日雇い仕事で働く父・治(リリー・フランキー)と息子の祥太(城桧吏)は親子ならではの連携プレーで万引きに励んでいる。その帰り道、団地の廊下で凍えている幼い女の子を目にした治は思わず家に連れて帰ってしまう。突然子どもを連れてきた夫に腹をたてる信代(安藤サクラ)だったが、体中傷だらけのじゅり(佐々木みゆ)の境遇を察し、面倒をみることにした。

祖母、初枝(樹木希林)の年金を頼りに暮らす一家は、風俗のアルバイトをしている信代の妹・亜紀(松岡茉優)、そして新しい家族のじゅりも加わって貧しいながらも幸せに暮らしていた。しかし、ある事件をきっかけに“家族”の隠された秘密が明らかになっていき…。

是枝監督は物語の着想について「きっかけは、死亡通知を出さずに親の年金を不正に貰い続けていた家族が逮捕された事件に触れたことでした。他人から見たら嘘でしかない『死んだと思いたくなかった』と言う家族の言い訳を聞いて、その言葉の背景を想像してみたくなりました。血のつながりについて、社会について、正しさについて、10年くらい自分なりに考えて来たことを全部この作品に込めようと、そんな覚悟で臨んでいます」とコメント。

実力派が揃った俳優陣については「このキャストですから気合いは入ります。何度目かのお付き合いになる方とも初対面のように、新鮮な気持ちで向き合えればと思っています。オーディションで出会ったふたりの子どもたちが本当に素晴らしく、毎日ワクワクしながら撮影に臨んでいます」と、現場での手応えを語った。

4度目の是枝組参加となるリリーは「是枝組独特の穏やかで澄んだ空気感のなか、本作は社会や人にとって重大なのに、ほんの1日で黙殺されてしまうような出来事にフォーカスを当てていく。是枝監督らしい良い作品になると感じています」と全幅の信頼を寄せている。

本作は2017年12月15日にクランクインし、現在撮影の真っ只中。今月一杯まで撮影が続き、監督自身の手による編集を経て6月に公開予定だ。

キーワード

関連記事

このニュースで紹介された映画

[PR] おすすめ情報