宮崎あおいだけじゃない!音楽が紡ぐ『ソラニン』ワールド

インディーズ時代から親交の深い2人は、息の合ったトークを展開! アジカンの後藤(左)、“ent”ホリエアツシ(右)
  • インディーズ時代から親交の深い2人は、息の合ったトークを展開! アジカンの後藤(左)、“ent”ホリエアツシ(右)

浅野にいお原作の人気コミックを映画化した青春ラブストーリー『ソラニン』(4月6日公開)。主演の宮崎あおいが披露する歌声とギター演奏が公開前から話題となっているが、物語を盛り上げる音楽は、それだけではない。

劇中の音楽を担当したのは、“ent”名義でソロとして活動するストレイテナーのボーカル、ホリエアツシ。また、メインテーマ、エンディングテーマを手掛けたのは、アジカンの愛称で知られるASIAN KUNG-FU GENERATIONだ。そのホリエアツシとアジカンのボーカル後藤正文が3月5日、都内で行われたトークイベント付き試写会に登場し、楽曲の製作エピソードや映画に対する思いを語った。

今回、初めて映画音楽を手掛けたホリエは、「難しかったが、作業的にはスムーズに進んだ。自動車教習所で観るような映像のBGMになってないか心配だった(笑)」と会場を笑いに包んだ。

メインテーマの「ソラニン」は、原作に登場する浅野の歌詞に後藤が曲をつけた。ホリエの「アジカンの曲になっている」という感想を聞いた後藤は、「アジカン的」と言われることに驚いたという。確かに今回の2曲は最もアジカンらしい雰囲気と少し懐かしさを感じさせるサウンドだ。「自分たちの曲にしようとする意識はなかった」と話す後藤は、「青い焦燥感や自分達の青春時代を投影させたので、作風としてはさかのぼったものになっているかもしれない。喜んでもらえるのは複雑」という微妙な心境を明かした。

音楽で成功することを夢見ながらも、不確かな未来に不安を抱く若者たちの痛みと希望を描いた『ソラニン』。作品の登場人物たちと音楽という共通点があるホリエと後藤にとって、自らの青春時代と重なった部分はあっただろうか?

後藤は、「大学に行って帰りに飲み屋でクダを巻いていた頃を思い出したりして、僕は共感できる部分がわりとありましたが、彼は“あんまり感情移入できなかった”って言ってました」とホリエの本音を暴露!

ぶっちゃけられてしまったホリエは、「鳴かず飛ばずの時期はあったけど、アホみたいに自信があったから迷わなかった」と堂々とコメント。一方の後藤も、「ちょっとネジの外れてる人じゃないと、続かないのかもしれない。就職とか、実家のオヤジが怒ってるとか。辞められなかった僕たちはどっかおかしいんですよ」と、夢を追いかけて音楽を続けてきた当時の自分たちを振り返った。

『ソラニン』のバンド・ロッチのように、かつて夢に情熱を燃やしていた青春時代を過ごした彼らが、それぞれの音楽で紡ぐ『ソラニン』の世界をじっくりと堪能してほしい。【取材・文/鈴木菜保美】

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