松坂桃李&斎藤工インタビュー「娘ができたら、松坂さんみたいな彼氏がいい」

 松坂桃李&斎藤工、お互いの印象は?
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色気と実力を兼ね備えた俳優、松坂桃李と斎藤工。彼らの初共演が、映画『パディントン2』の日本語吹替版でかなった。初対面を果たした松坂について、斎藤は「僕に娘ができたとしたら、松坂さんみたいな人が彼氏だったらいいな」とメロメロ。本作での、お互いの印象を語ってもらった。

本作は、イギリスのロングセラー児童文学を実写映画化した『パディントン』の続編。すっかりロンドンっ子となったパディントンが、おばさんへの誕生日プレゼントを手に入れようと奮闘。慣れないバイトに勤しんだり、刑務所に収監されてしまったりと、周囲の人を巻き込んで笑いアリ、涙アリの大騒動を繰り広げる。前作に引き続きパディントンの声を演じる松坂、今作から登場するヒュー・グラント扮する落ちぶれた役者・ブキャナンの声を演じる斎藤も「めちゃくちゃおもしろかった!」と目尻が下がりっぱなしだ。

ーーお互いが声を担当したキャラクターについて、どんな印象を持たれましたか?

松坂「すごくステキでした。斎藤さんとヒュー・グラントでは年齢にも差があるのに、まったく違和感を感じさせないのはさすがだなと思いました。ブキャナンは悪役という立ち位置ではありますが、決して“悪者全開”といった役にはせず、とてもチャーミングで、彼に対して愛情もしっかりと持てるような声の入れ方をされていて、さすがの一言です」。

斎藤「僕はちょうど、桃李さんの出演された『彼女がその名を知らない鳥たち』と『孤狼の血』を拝見させていただいた後に、パディントンを演じる桃李さんの声を聞いて。“松坂桃李”という存在を軸に、こんなにも“振れる”ことができるんだと驚きました。『この人はとんでもないプレイヤーだ』と思いました。以前から『桃李さんは好青年でまっすぐ』という話を伺っていたので、パディントンには適役だと思います。もちろん本国のベン・ウィショーの声もいいんですが、桃李さんの奥にある知性と品性がパディントンとすごく重なるんです」。

ーー松坂さんご自身は、パディントンと重なるなと思う点はありますか?

松坂「僕が両親からずっと教わってきたのは、挨拶を大切にすることなんです。その点は、パディントンと似ているかもしれません。どの仕事をするにしてもそうだと思いますが、僕が仕事を始めてからも、それがとても活かされています。初対面のときなど、話しかけづらいときもありますよね。でも挨拶が染み付いていることによって、第一歩を踏み出しやすい。初歩的なことだけれど、すごく大事なことだと思います」。

ーーブキャナンを演じたヒュー・グラントは、“キャリアの終わったナルシストの俳優”という役のオファーを大ウケして受け取り、撮影中も前のめりの姿勢で現場を盛り上げたそうです。そんなヒューの姿勢から、刺激を受けることはありますか?

松坂「海外の俳優さんの意識の高さには、いつも襟を正されるような思いがします。年齢を重ねても可能性がいっぱいあるんだと、先の道筋を示してくれるような気がしています。今回は、ヒュー・グラントが様々なコスプレをしたり、人間の中にある情けない一面も、潔く、真面目に、本気で演じられていて、ものすごく胸を打たれました。渋くてかっこいい俳優さんというイメージを見事に裏切ってくれました。ここまで自分を削れるのは羨ましいし、見習いたいなと思いました」。

斎藤「ヒュー・グラントという世界的に確立したひとつのブランドをヒュー自身が、“どう崩していくか”という役作りをされていました。ちょっとガニ股にしてみたり、腰を落としてみたりと、すらっとした英国紳士のヒュー・グラントのイメージを崩している。新たな振り幅を目にしたことで、10年、20年先のヒュー・グラントがますます楽しみになりました。僕自身は自ら“飛び道具的な”プレイヤーを目指しているところがあるんですが、『昼顔』という作品に出たことによって、なんとなく皆さんに持っていただくイメージが出来上がったところがあって。そういった引っ掛かりがあると『じゃあ、次はどこに手を伸ばそう』と、そこを軸に考えることができるんです。あるイメージを確立してみんなにそれを掴ませようとする人と、そこから逃げ続ける人。2パターンあると思いますが、僕は後者寄りだと思っています。『昼顔』のおかげで、ロッククライミングで言えば、次に取り掛かる岩が見えてくるようになりました」。

ーー劇中、ブキャナンを表現するものとして「俳優は世界で最も邪悪な人種」という台詞も出てきます。

松坂「いい台詞だなと思いました。俳優は自分にも周りにも嘘をつく仕事。自分としての本来の考え方や物差しを取っ払って、この役はそういう役なんだと、自分に嘘をつくことがすごく大事なことだと思います。この台詞を書いた脚本家さんは、本当にすごいですね!」。

斎藤「あの台詞にはシビれました。俳優なんて嘘の塊ですから(笑)。もし僕に娘ができて、彼氏が俳優だったら困ります。でも、松坂さんみたいな人が彼氏だったらいいな。国民的に人気のクマさんの物語でありながら、そういった台詞もあり、深いところを掘ってくる映画です。とてもイギリス的だと思いました」。

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