町家宿が続々誕生!今注目のおこもりスタイル は「京の町家で暮らすように泊まる」

昨年から増えている京町家の宿。多くの観光客を魅了している最近話題の一棟貸しの魅力を、実際に宿泊して体験してみた。

住宅街の中にひっそりと立つ京町家
  • 住宅街の中にひっそりと立つ京町家

京都・東山にあるモダンな空間の町家宿で宿泊体験

【画像を見る】2階にある寝室で夜更かしを。隣の部屋も寝室で、布団で寝ることもできる
  • 【画像を見る】2階にある寝室で夜更かしを。隣の部屋も寝室で、布団で寝ることもできる

京町家をリノベートした一棟貸しの宿泊施設が、昨年から増えている。観光客の急増でさまざまな宿泊施設が増えるなか、町家を借り切って自由気ままに宿泊ができるスタイルが個性的だと、ブームに火が付いたそう。そんな町家の一棟貸しのスタイルは外国人観光客からも人気を集めていて、どこの町家宿も予約でいっぱい。

この真の魅力を探るべく、昨年のオープン以来高評価を得ている「月亭」(京都市)で、町家宿の魅力をたっぷりと体験してみた。

「月亭」の1本北にある八坂通。石畳の道が続いて、京都の風情がたっぷり感じられる町並みだ
  • 「月亭」の1本北にある八坂通。石畳の道が続いて、京都の風情がたっぷり感じられる町並みだ

観光地からも程近い東山にある「月亭」は、八坂通と松原通の間にあり、静かな住宅街の中に溶け込みながらひっそりと存在している。

日の光が優しく射す玄関のアプローチ。足を踏み入れた瞬間から町家の趣を感じられる
  • 日の光が優しく射す玄関のアプローチ。足を踏み入れた瞬間から町家の趣を感じられる

中に入ると、玄関からアプローチが細長く続き、町家らしい「うなぎの寝床」の造りを体感できるのが魅力だ。縁側のある風景や坪庭を眺め、天井の高さを感じられる吹き抜け、その上にある2階の踊り場など、町家の造りをじっくりと観察してみよう。

2階の踊り場が吹き抜けになっていて、玄関部分が見下ろせる造りに
  • 2階の踊り場が吹き抜けになっていて、玄関部分が見下ろせる造りに

きっと、木のぬくもりに包まれた心地いい空間に、心が和らいでいくはず。

町家の雰囲気を感じながら、リビングでおしゃべりするだけでも特別な時間に
  • 町家の雰囲気を感じながら、リビングでおしゃべりするだけでも特別な時間に

そんな落ち着いた町家ならではの空間と、リノベートされて現代風のインテリアとなったモダンな空間が融合され、「月亭」は訪れた人が心休まる場所となっている。

「京の台所」の錦市場へと町歩きをしながら夕食探し

ダイニングキッチンで買ってきたおばんざいを味わおう。調理器具や食器類はもちろん、電子レンジなど家電も備える
  • ダイニングキッチンで買ってきたおばんざいを味わおう。調理器具や食器類はもちろん、電子レンジなど家電も備える

ここの自慢のひとつが、広々としていて、調理がしやすいカウンター付きのキッチン。食器や調理器具も豊富にそろっているので、料理を作って友人に振る舞ったり、ホームパーティ感覚で、みんなで一緒にごはんを作って楽しむのもいいかも知れない。

錦市場にある「井上佃煮店」で夕食の買い出し。70〜80種の京野菜などを使った総菜が多彩にそろう
  • 錦市場にある「井上佃煮店」で夕食の買い出し。70〜80種の京野菜などを使った総菜が多彩にそろう

でも、せっかく京都に訪れたのなら、地元の人々の暮らしが感じられる商店街で、京野菜など地元の素材を使ったおばんざいを味わいながら、京都をもっと楽しみたい。そう考え、今回はチェックイン前に買い出しを。四条通から1本北にある錦小路通に400mほど続く「京の台所」こと、錦市場へ。

一日中大にぎわいの錦市場は、京都の人々の生活の一部。ここで万願寺とうがらしや湯葉やミョウガなど、京都の素材を使ったおばんざいをたくさん買って行った。宿までは烏丸、河原町、祇園と町歩きを満喫しながら訪れたい。買ってきたおばんざいは彩りよく盛り付けて、ダイニングカウンターで堪能しよう。

万願寺とうがらし昆布450円(右下)や、いかみょうが酢360円(右上)など、京都の食材がたっぷり
  • 万願寺とうがらし昆布450円(右下)や、いかみょうが酢360円(右上)など、京都の食材がたっぷり

友達とシェアしながら楽しく京町家で食べるおばんざいは、格別の味わい。食後には、お茶を飲みながらゆったりとリビングで過ごそう。一棟貸しなので、夜遅くまでおしゃべりしても平気。こうして気兼ねなく盛り上がって楽しめるのも魅力だ。

温かな町家の空間で昔の暮らしに思いを巡らす

風呂の浴槽前に付いている小窓からは、坪庭を見ることができる。庭を眺めながら、優雅な気分でバスタイムを過ごそう
  • 風呂の浴槽前に付いている小窓からは、坪庭を見ることができる。庭を眺めながら、優雅な気分でバスタイムを過ごそう

設備はどれも清潔感にあふれていて快適。そんな快適さの中にも、町家そのものの意匠にじっくり触れ、そこでの暮らしに思いをはせてみる。ちょっぴり京都の人になった気分で一日を過ごしてみると、京の町がいつもと違って見えてくるかも。それが暮らすように泊まってみることの一番のおもしろさなのかも知れない。

「月亭」住所:京都市東山区月輪町96-14 電話:075-632-9711 宿泊料:31,000円〜(最大5人) 休み:なし 駐車場:なし【関西ウォーカー編集部】

※情報は「関西ウォーカー」18年1月23日発売号より

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