西田敏行と塩見三省、満身創痍で挑んだ『アウトレイジ』。北野武監督に感謝

西田敏行と塩見三省がヨコハマ映画祭授賞式に登壇
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第39回ヨコハマ映画祭の授賞式が、1月28日に神奈川県立音楽堂で開催され、池松壮亮、蒼井優、松坂桃李ら豪華ゲスト陣が舞台挨拶に登壇。『アウトレイジ 最終章』(17)で特別大賞を受賞した西田敏行と、同作で助演男優賞を受賞した塩見三省は、満身創痍で挑んだ現場を振り返り、北野武監督への感謝の言葉を述べた。

西田は最初に「私はヨコハマ映画祭第1回の作品賞『太陽を盗んだ男』に出演しております。何の賞も受賞しておりませんが」と苦笑いして笑いを取る。その後「あれから36年経って、僕の大好きな北野武監督作で、特別大賞という素晴らしい賞をいただくことになり、こんなにうれしいことはありません」と喜びを口にした。

西田は「僕は頸椎の亜脱臼で4か月入院をしておりまして、退院後初の仕事が『アウトレイジ』でした」と振り返る。「歩行も定まらず、杖をついていて。塩見さんは(2014年の脳出血後)松葉杖で、2人とも監督のところにたどり着けない状態で衣装合わせをしました。北野監督の唖然とした表情をいまだに思い出すとちょっと笑っちゃったりして。でも、本当に愛をもって私たちに接してくれました」。

『アウトレイジ 最終章』で助演男優賞を受賞した塩見三省は、ゆっくりとした足取りで登壇し、拍手に包まれた。「私にとりましては、撮影の時期を含めてかけがえのない映画です。この手足や身体で、映画の中で生きようとしたこと、演じようとしたことを、北野武監督が撮ってくださいました。感謝しています。また、このような賞をいただき、感無量です。同時に、これから私がまた、映画に近づいていくことへのみなさんからの温かいエールだと思っています。精進します!」。

作品賞、池松壮亮の主演男優賞、石井裕也の脚本賞、石橋静河の最優秀新人賞、鎌苅洋一の撮影賞の5冠に輝いたのは『映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ』で、主演女優賞は『彼女がその名を知らない鳥たち』の蒼井優が受賞した。最後に、西田敏行は観客や受賞者と共に、チャリティソング「花は咲く」を合唱し、大盛況の中、幕を閉じた。

【第39回ヨコハマ映画祭個人賞】

■作品賞:『映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ』

■監督賞:白石和彌監督『彼女がその名を知らない鳥たち』『牝猫たち』

■森田芳光メモリアル新人監督賞:石川慶監督『愚行録』、森ガキ侑大監督『おじいちゃん、死んじゃったって。』

■脚本賞:石井裕也『映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ』

■撮影賞:鎌苅洋一『映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ』

■主演男優賞:池松壮亮『映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ』

■主演女優賞:蒼井優『彼女がその名を知らない鳥たち』

■助演男優賞:塩見三省『アウトレイジ 最終章』、松坂桃李『彼女がその名を知らない鳥たち』

■助演女優賞:臼田あさ美『愚行録』 、松本若菜『愚行録』

■最優秀新人賞:石橋静河『映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ』 、岸井ゆきの『おじいちゃん、死んじゃったって。』

■審査員特別賞:ロマンポルノ・リブート・プロジェクト

■特別大賞:西田敏行 日本映画界の至宝にして 今なお『アウトレイジ 最終章』で示す 尖って研ぎ澄まされた役者魂に驚きと敬意を込めて

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