高校野球スペシャル連載 “ワタシ”が語る甲子園 第6回/かみじょうたけしのコアな見方(後編)

“高校野球大好き”な著名人が甲子園の魅力を語るスペシャル連載「”ワタシ”が語る甲子園~100年の熱狂ストーリー~」。情報誌「関西ウォーカー」と連動してスタートしたWEB版連載では、誌面に掲載しきれなかった未公開トークを含むスペシャル版を前後編で掲載する。

連載第6回目は、前回に引き続き、高校野球大好き芸人・かみじょうたけしさんのインタビュー(後編)をお届け!

体全体を使って高校野球愛を表現してくれました!
  • 体全体を使って高校野球愛を表現してくれました!

超高校級選手が主役じゃない。裏方でも頑張り抜いた選手にこそ拍手を贈りたい!

―かみじょうさんから見た高校野球の魅力はどんなところですか?

「人間的成長です。150キロ投げられるピッチャーとか、高校通算何十本ホームランを打っているバッターとか、正直僕はどうでもいいんです。最後の夏、地方大会で負けた3年生が、球場の前で泣きながら親への感謝の言葉を述べている光景をよく見るんですよ。入学して間もない1年生は、普段怖い先輩の泣き顔を見て驚きの顔を見せているんですけど、そういう子も2年後には同じことをするんですよね。僕は高校時代、野球ではないけど他の部活をやっていて、親に弁当を作ってもらっていたけれど、感謝の言葉を言うのも照れくさくてなかなか言えなかったんです。大人になって、そのありがたみを感じるようになったんですけれど、もっとちゃんとお礼を言っておけば良かったってすごく思うんです。でも、彼らはそれをわずか2年半で気づいて、ちゃんと感謝できるんですよね」

栄光も挫折も含めて、人間的に成長している球児の姿に感動するという
  • 栄光も挫折も含めて、人間的に成長している球児の姿に感動するという

―ひとつの目標にだけ向き合う中、周囲への感謝の気持ちも自然と生まれるのでしょうね。

「高校野球の2年半って、本当に濃い2年半なんだと思います。甲子園だけでなく、自分たちでちゃんと目標を見付けて、そこに向けて頑張っていく。レギュラーの子たちがどうしても脚光を浴びますけど、僕は応援席で太鼓をずっとたたいている子に目がいくんです。3年間で1打席もバットを振らず、下級生の方が力があって試合に出られない、それでも最後の夏までチームのために応援する…こんな悔しいことってないですよ。それでも一生懸命応援している子を見ると、もうなんとも言えない気持ちになります。もし僕が社長をしていたら、悔しい思いをしながら頑張っている、そんな子を採用しますね」

―日なたにいる選手が全てじゃない、ということですよね。

「高校野球は、挫折も経験できる場所とも言えますよね。大人になるまで勝ち続けた人間の方が、ある意味危ないと思いますよ。逆に“僕、3年間ずっとお茶しか入れてなくて、あだ名が千利休でした!”って笑っている子がいても、“それでもお茶を極めたんやからすごいやんか”って自分は言いますよ。将来、絶対に役に立ちます」

夏の甲子園をより楽しむなら、春のセンバツは必見!

―いよいよ春のセンバツ。おすすめの楽しみ方は?

「春は高校野球の始まりの季節。今年はどんな選手がいるのか、この春の戦いがどう夏につながっていくのか…、そう考えながら見るとワクワクしますよ。よく夏の甲子園で語り継がれる試合には、春に伏線があることが多いんです。例えば、1998年の夏の甲子園、PL学園と横浜の延長17回の激闘。実はこの2校、その年の春のセンバツの準決勝で対戦していたんですよ。7回までPLがリードしていたのに、逆転負けしてしまって。そこからPLが“打倒・横浜”を掲げて練習するんですよね。もし春に当たっていなければ、あの激闘はなかったかも知れない。先ほど話した日本文理(エピソードは前編を参照)も、センバツでは初戦負けして、その悔しさがあっての夏の甲子園準優勝。挫折や悔しさが選手たちを成長させて、次への勝利につながっていくんですね」

センバツの大会歌「今ありて」の歌詞に共感!聞くだけでワクワクするそう
  • センバツの大会歌「今ありて」の歌詞に共感!聞くだけでワクワクするそう

―春があっての夏。今年から高校野球を見る方は、ぜひ春から注目してほしいですね

「今年のセンバツは90回の記念大会で、谷村新司さんが歌う『今ありて』が行進曲です。(かみじょうさんが歌いだす)これ、ええ歌ですよ。家で聴いてるだけでも、涙が出そうになって何回かトイレ行きますね(笑)。『甲子園、始まったな』と気分が高まります。」

―今年の近畿の高校野球は注目選手が多く、いっそう楽しみですね。

「大阪桐蔭はもちろん注目していますが、僕は智弁和歌山が楽しみなんです。中谷 仁コーチが加わったことで、バッテリーもしっかりしてきましたし、ただでさえ打つ打線がさらに強力になりましたから。特に林 晃汰選手が楽しみです。全国のチームを見ていないのでどこがどう強いとまでは言えませんが、智弁和歌山は面白いと思いますよ…って、智弁和歌山からしたら、静かにしてほしいかも知れませんね(笑)。“一番強いのは大阪桐蔭って言うといてくれ”って高嶋監督に言われそうです」

思い出がつまった、かみじょうさんのお宝公開!

取材に大きなスーツケースで現れたかみじょうさん。中には高校野球に関するお宝グッズがぎっしり!そのほんの一部をエピソードと合わせて紹介!

●東海大四(東海大札幌)の寄せ書きボール

東海大四の選手の寄せ書きボール
  • 東海大四の選手の寄せ書きボール

「東海大四の選手が、宿泊したホテルに感謝の気持ちを込め贈ったボールです。"球児の素晴らしさを世に広めてくれ!"と、熱い思いと共に全然しらないホテルマンから預かりました!」

●日本文理・伊藤直輝くんのサイン入りのタオル

伊藤直輝くんのサイン入りのタオル
  • 伊藤直輝くんのサイン入りのタオル

「夏の甲子園でのご縁があり、伊藤くんのお父さんから送っていただきました。しかも本人の直筆のサイン入り。今でもしっかり使わせてもらっているタオルです」

●龍谷大平安・原田英彦監督のサインボール

龍谷大平安・原田英彦監督のサインボール
  • 龍谷大平安・原田英彦監督のサインボール

「原田監督の直筆のサインと、この『気』という筆跡が何とも言えないでしょう。『いつも応援してくださっているので』と原田監督はいつも言ってくださいます」

●明豊の応援うちわ

明豊の応援うちわ
  • 明豊の応援うちわ

「この『夢』という文字をよく見て下さい。『ありがとう』という文字が、この『夢』という一字を形成しているんです!」

●報徳学園・小園海斗選手のタオル

報徳学園・小園海斗選手のタオル
  • 報徳学園・小園海斗選手のタオル

「昨春センバツの初戦をアルプススタンドでOBの金村義明氏と観戦しました。その際にご縁があっていただいたタオル。マックスくん、今年の活躍、期待してるでー!」

●試合の雰囲気をメモしたノート

試合の雰囲気をメモしたノート
  • 試合の雰囲気をメモしたノート

「その試合で心に残った雰囲気をノートに書いています。○○選手はマジックが得意…とか野球と違うことを書いている時もありますけどね(笑)」

〈今回の語り部〉

1977年12月31日生まれ。兵庫県出身。松竹芸能所属で、現在はピン芸人として活動。バラエティ番組で、熱い高校野球愛と独特のコアな情報を語り注目を浴びた



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