【第90回アカデミー賞】トランスジェンダーの女性の生き様を描く『ナチュラルウーマン』が栄光を掴む!

外国語映画賞を受賞した『ナチュラルウーマン』
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現地時間4日(日本時間5日)に発表された第90回アカデミー賞。混戦が予想されていた外国語映画賞に輝いたのは、チリ映画『ナチュラルウーマン』(公開中)だった。

逆境に負けずに生きるトランスジェンダーの主人公を描き、演じるダニエラ・ヴェガ自身もトランスジェンダーということで大きな話題を集めた本作は、昨年のベルリン国際映画祭のコンペティション部門で上映され賛辞を浴び、脚本賞とエキュメニカル審査員賞のスペシャルメンションを受賞。

壇上に上がったセバスチャン・レリオは「素晴らしいお土産です」と笑顔を見せ「友人たち、出演者の皆さん、そして私のインスピレーションとなってくれた方々」にそれぞれ感謝を述べると、ダニエラ・ヴェガへの感謝を告げる。トランスジェンダー初の主演女優賞ノミネートが期待されていながら、それが叶わなかった彼女に会場中からは大きな拍手が贈られた。

そしてスピーチの最後で「これからも映画を撮りつづけたい」と語ったレリオは、次回作でハリウッドに進出することが決まっている。彼の出世作『グロリアの青春』(13)をセルフリメイクするとのことだ。

ちなみにチリは第85回にパブロ・ラライン監督の『NO』(12)がノミネートされて以来、2度目の外国語映画賞ノミネートで初めての受賞。南米勢が外国語映画賞に輝くのは第82回に受賞したアルゼンチン映画『瞳の奥の秘密』以来となる。

今年は92カ国からエントリーがあった外国語映画賞。各地の批評家協会賞など前哨戦で圧倒的な強さを見せたカンヌ国際映画祭グランプリ受賞作『BPM ビート・パー・ミニット』(3月24日公開)と、アンジェリーナ・ジョリー監督の『最初に父が殺された』(Netflixで配信中)。この両作が一次選考の段階で落選するサプライズが起きた。

結果的に、カンヌ国際映画祭のパルムドール受賞作のスウェーデン映画『ザ・スクエア 思いやりの聖域』(4月28日公開)とベルリン国際映画祭金熊賞受賞作のハンガリー映画『心と体と』(4月14日公開)、カンヌ国際映画祭で審査員賞を受賞したロシア映画『ラブレス』(4月7日公開)、ヴェネチア国際映画祭で男優賞に輝いたレバノン映画『ジ・インサルト(英題)』と、すべての作品が3大映画祭で受賞歴のある作品が揃うという珍しい年となった。

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