上坂すみれ、フランス絵画を語る!?「プーシキン美術館展」独占インタビュー(1/2)

「プーシキン美術館展―旅するフランス風景画」が、2018年4月14日(土)から7月8日(日)まで東京都美術館で開催されます。エルミタージュ美術館をはじめ、世界規模の美術館や博物館が多数存在する芸術大国・ロシア。中でもプーシキン美術館は、フランスの印象派やポスト印象派の名画が多く収蔵されています。

本展では、初来日となるクロード・モネ≪草上の昼食≫をはじめルノワール、セザンヌ、ゴーガン、ルソーなどの巨匠が描いた風景画65点が集結。パリの変遷、南国へのあこがれ、果ては想像上の場所まで、描かれた風景をまるで旅するかのように巡る展覧会です。

そのプーシキン美術館展の公式サポーターに、声優の上坂すみれさんが就任。プーシキン美術館展の音声ガイドでコラム解説も務める上坂さんは、大のロシア好きとして知られています。今回、音声ガイドの収録を終えた上坂さんに、ロシア通ならではの展覧会の見方や、旅を通したロシアという土地の魅力を語ってもらいました。

声優の上坂すみれは、音声ガイドでコラムを担当する
  • 声優の上坂すみれは、音声ガイドでコラムを担当する

――まずは音声ガイドの収録を終えての感想を聞かせてください。

今回、私は音声ガイドのコラムの方を担当させていただきました。この絵を買った人が誰であるとか、絵に出てくる路面電車の説明、プーシキン美術館とはどういうところかなど、そういった豆知識のような部分をやらせていただきまして、すごく楽しい収録でした。

――メインのナビゲーターは俳優の水谷豊さんが務められるんですよね。

今日は(水谷さんの収録音源を)少し聞きながら収録させていただいたのですが、水谷さんの音声ガイドの後に私の声が流れるということですごく緊張しました。

――音声ガイドとアニメのお仕事などのアフレコ時との違いはどのようなところでしょうか?

アニメのキャラクターは少し大げさに喋ったり感情の起伏が激しかったりと、いろいろキャラクター付けを声に乗せたりするんですけれど、音声ガイドはたくさんの方が聞かれるので誰にでも聞き取りやすい話し方を意識しました。説明が分かりやすいよう、ちょっと落ち着いたトーンで、聞いて不快にならないようなガイドを目指すのがポイントでした。

展示作品を見て「ロシア・アヴァンギャルド的な美術とは対照的な絵が多かったので、見ていて新鮮でした」
  • 展示作品を見て「ロシア・アヴァンギャルド的な美術とは対照的な絵が多かったので、見ていて新鮮でした」

――普段とは少し違った上坂さんの声が楽しみになります。さて、上坂さんと言えばロシア文化に精通しているというイメージなのですが、絵画などの美術史にもお詳しいのでしょうか。

専門というわけではないですが、たとえばロシアの貴族が西洋文化にあこがれてフランスの美術品を収集した、といった歴史については大学で勉強してきました。後は、ドストエフスキーなどロシアの小説に出てくるような貴族はフランス語をしゃべっていて、そういった貴族のたしなみとしてフランスの文化があったんだなと理解していました。

モスクワのプーシキン美術館にはまだ行ったことはなかったのですが、ロシア貴族の様子を今に伝える美術館、その展覧会のサポーターを務めることになって今回はすごく光栄です。

――ということは、収録作をご覧になるのも今回がはじめてなんですね。

そうですね。あまりフランスの風景画の歴史はあまり詳しくないんですけれども(笑)。ただ、私が主に勉強してきたロシア・アヴァンギャルド的な美術とは対照的な絵が多かったので、見ていて新鮮でした。

――今回の展覧会の目玉とも言えるクロード・モネの≪草上の昼食≫は、上坂さんと同じ26歳の時のモネが描いた絵画です。

この絵はすごく貴族的というか、ブルジョア感が漂っていますね。女子のお洋服がめちゃめちゃかわいくって。こういう人々はソ連では生きていけないんですけれども(笑)。こもれびの雰囲気といい、ロシアの実業家など富裕層が憧れるのも分かるような気がします。

――上坂さんから見て、本展覧会の見どころはどこだと思いますか?

モロゾフやシチューキンというコレクターたちが、列車で45時間かけてわざわざ買いに行ったというこのコレクションは、とにかく暖かそうな風景が多いですね。

ロシアではすがすがしい晴れ間はあまり見たことがないのですが、絵画に描かれた青空の感じや自然の色の美しさ、熱帯のジャングルといった行くことのできないところ、そういったものに対するロシアからの憧れのまなざしを感じます。当時のロシア絵画にも素晴らしいものがたくさんあったんですけれども、たとえばそれは農民の生活を描いたものであったりするので。そういった部分で対比になるかなと感じますね。

上坂すみれがロシアで印象に残った光景とは(2/2)
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■プーシキン美術館展――旅するフランス風景画
会場:東京都美術館 企画展示室(東京・上野公園)
会期:2018年4月14日(土)~7月8日(日)
休室日:月曜日(ただし、4月30日は開室)
開室時間:9:30~17:30 ※金曜は20:00まで ※入室は閉室の30分前まで
観覧料:一般 1600(1400)円、大学生・専門学校生 1300(1100)円、高校生 800(600)円、65歳以上 1000(800円)
※( )内は前売・団体料金
※団体割引の対象は20名以上
※中学生以下は無料
問合せ:03-5777-8600(ハローダイヤル)
ホームページ:http://pushkin2018.jp/

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