サム・ワーシントン、『タイタンの戦い』『アバター』『T4』の役はセラピーだった

『アバター』や『タイタンの戦い』で3Dの申し子となったサム・ワーシントン
  • 『アバター』や『タイタンの戦い』で3Dの申し子となったサム・ワーシントン

『アバター』(公開中)のサム・ワーシントンが、主演作のアクション・アドベンチャー『タイタンの戦い』(4月23日公開)を引っ提げて来日。肉体を酷使したアクションや、こだわりの役作りについて聞いたら、彼の前向きな人生観が垣間見られた。

2D版と3D版で同時公開される『タイタンの戦い』は、ギリシャ神話を基に、英雄ペルセウスが人類の存亡をかけた戦いを描くダイナミックな超大作。彼が扮するのは、全能の神ゼウスと人間の間に生まれた“半神半人”の英雄ペルセウスだ。

『ターミネーター4』(09)では半分メカで半分人間、『アバター』(09)では半分異星人のナビィ族で半分人間、そして本作の半神半人と、連続して演じた“ハーフ”を彼はどうとらえてきたのか? 「人間って常にそういう二面性の構造を持っていると思う。自分が誰なのか、自分探しの旅ってやつをみんながやっているんじゃないかな。僕はオーストラリア人なのにアメリカで仕事をしているし、普通の人間だけど、人とはちょっと違う仕事をしているってことで特別扱いされたりもするし」。

彼にとって3つの“ハーフ”は、特別な意味をもっていた。「今33歳になったけど、ちょうど僕自身も二面性ってものを考える時期だった。だから、僕の中でこの3つは“サムの小さな3部作”と思ってる。この3作をやったおかげでいいセラピーになったから、今後は違う役に挑んでいける気がする。3作でかなりの名優たちと共演できたし、次も仕事がもらえそうだしね(笑)」。

確かに彼は今や引く手あまたの人気スターだが、その人気の秘密は、彼の仕事に対する真摯な姿勢にもあると思う。「僕は、監督に言われたことなら何でもやっちゃう愚かなオーストラリア人だ(笑)。バンジージャンプして吊り上げられようと、どこかに投げられようと、ねばねば状態にされようと、現場ではけっこう楽しんでやっていたよ」。逃げ出したいと思ったことはないか?と聞くと、キッパリと「ない」と答え、「僕はバカだから。でも、今はここ(インタビュー部屋)から逃げ出したいけど(笑)」と、おちゃめに笑う。

また、サムは、自分の人生についてこんなふうに話してくれた。「僕は常に自分自身の人生に満足するようにしてる。たとえ世界中が自分を嫌っても、自分が自分を嫌ってはいけないと思うんだ。寝ても覚めてもずっと自分とつきあっていくわけだから。僕もかなり苦労して自分を変えてきたけど、そのことだけは大切にしたいね」。

彼の弁を聞くと、名だたる監督が彼にオファーをする理由がわかる。一切気取ることなく、終始おちゃめに答えてくれたサムは、仕事も人生も常に楽しむ前向き人間だった。そんな彼の入魂の演技が冴える『タイタンの戦い』。観るとそのたくましさに惚れ惚れしちゃうよ!【Movie Walker/山崎伸子】

キーワード

関連記事

このニュースで紹介された映画

[PR] おすすめ情報