「13の理由」を紐解くキーワード“10代のいじめと自殺”をディラン&アリーシャと考える

とっても仲良し!来日を果たしたディラン・ミネットとアリーシャ・ボー
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女子高生・ハンナが謎の自殺を遂げた後、同級生クレイの元に、彼女が生前に録音した7本のカセットテープが届く。そこには彼女が死んだ理由が語られていた…。Netflixオリジナルシリーズ「13の理由」の幕開けは、衝撃的なものだ。カセットを聞き進めることで死の真相が明かされていくというスリリングな展開から、10代の繊細な心を浮き彫りにする本シリーズ。世界中で社会現象を巻き起こすほどパワフルな作品となった理由を紐解くべく、来日を果たした若手キャストのディラン・ミネットとアリーシャ・ボーを直撃した。

ハンナに密かに恋心を寄せていたクレイを演じたディラン。ハンナと仲違いをしてしまうチアリーディング部の女子・ジェシカを演じたアリーシャ。2人とも「とてもリアルで、登場人物の誰にでも共感できる一面があった」と脚本を読んだ時の驚きを語る。

ディランは「クレイは壁を作っている人間。ハンナを失ってどう感じているのかなど、本当の気持ちを絶対に他人には見せまいとするんだ。それってすごくリアルだよね。キャラクターに対して、とても誠実に向き合った脚本だと感じた。僕もクレイのような立場になったとしたら、彼と同じことをしてしまうと思ったんだ」と演じた役柄への共感を吐露。

華やかに見える女子を演じたアリーシャも「人って、相手の外見や第一印象ですべてを決めてしまいがちよね。外見で誤解されてしまうという経験は私もしたことがある。私って、社交的でいつも笑顔だと思われているところがあって。でも家に帰ると全然、違った人間のようになってしまうのよ。誰かのためにマスクをかぶって登校しているようなところがあったわ」とジェシカと自身を重ねる。

劇中では心の問題を表には出さずに学校生活を送っていた登場人物たちだが、ハンナの告白を通して、いじめ、スクールカーストなど、彼らを取り巻くあらゆる闇が明らかとなる。リアルかつ、重いテーマに向き合ったディランは「特に後半5話の撮影に入った頃は、精神的にもとてもキツかった。内容がどんどんダークになっていったからね。でもスタッフもキャストも、登場人物たちの痛みを一緒に経験しようとしていたから、そのコミュニティ意識にものすごく励まされたんだ」と現場の絆について語る。

これにはアリーシャも「スタッフの情熱が、この作品の推進力よ」と同意。「私たちがもろさや弱さをさらけ出すためには、『泣いても壊れても大丈夫だ』と思えるような環境が必要だった。この作品の現場はとても居心地がよくて、お互いにとても信頼し合っていた。その信頼がなければ、この作品をつくることはできなかったと思うわ」。

現場にはセラピードッグも参加していたそいうだが、ディランは「一番のムードメーカーはブライス役のジャスティン・プレンティスだよ!一番、明るくて楽しい人」とニッコリ。劇中では最大の曲者として登場するだけに驚きだが、アリーシャも「ジャスティンは最高!いつもポジティブシンキングで、朝の4時でもものすごいスマイル!たとえ怒っていたとしても、それすらハッピーにしてしまう人」と大きな笑顔。若い役者たちも「リアルだ」と感じられるキャラクター、人間関係をひるまずに描き、それを体現できる環境が用意されたからこそ、世界中でたくさんの人の心を動かす力強い作品を生み出せたのだろう。

彼らの物語はまだ終わっていない!明かされる秘密とは?
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ハンナの自殺から始まる衝撃的な本シリーズ。多くの人が「ハンナのためになにができたんだろう?」と思いをめぐらせるはず。ディランは「もしハンナのような人がいたとしたら、聞き役になることが大事だと思う」とじっくりと語る。「もちろん無理に話してもらう必要はないから、彼らが話したいと思った時に耳を傾けられるようにしておくんだ。思い悩んでいる時は永遠のように感じてしまうんだけれど、高校時代って一瞬のことだったりもする。痛みを軽くする方法はあるし、一生のことではないと伝えられたらいいなと思う」。

「私も、10代のころはさびしい気持ちになることが多かった」と打ち明けるアリーシャは「自分のことを大切に思ってくれる人にすら、本当の気持ちをどう表現したらいいかわからなかった。自分でも自分の気持ちがわからなかったしね。でも自分の気持ちを理解していくこと、それ自体が大人になっていくということよね」とティーンに心を寄せる。「もしハンナのような人が近くにいたら、シーズン1の最終話でクレイがスカイという女の子にしたように、ちょっと声をかけるようにする。一緒に遊ぼう?ってね。誰かがあなたのことを知っている、思っていると感じてもらいたい」。

5月18日から、シーズン2が全世界同時配信開始。「すべてのキャラクターについて、より深く知る機会になるよ。特にハンナのことをもっとよく知ることができる」とアピールしたディラン。「これまでエンタメ業界で仕事をしていても、誰かの命を救うような仕事だとは思っていなかった。でも本作に関わって『人生の見方が変わった』という意見をもらったりすることもあって。世界中の人々にインパクトを与えているんだと実感するたびに、エンタテインメントも人の生き方に変化をもたらすことができる仕事なんだと感じることができた。それって、すばらしいことだよね」と役者としても大きな経験となったことを明かしていた。

Netflixオリジナルシリーズ「13の理由」シーズン2は、5月18日より全世界同時オンラインストリーミング開始

製作・脚本を手掛けたブライアン・ヨーキーのインタビューは
「DVD&動画配信でーた」2018年6月号 (2018年5月19日発売)に掲載!
詳しくはコチラ→ https://movie.walkerplus.com/dvd-data/

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