ジブリの鈴木プロデューサーが分析 「エヴァ」のルーツは「ナウシカ」の巨神兵!

左から、鈴木敏夫プロデューサー、スタジオジブリ映像部技術部長・奥井敦、パナソニックハリウッド研究所所次長・柏木吉一郎
  • 左から、鈴木敏夫プロデューサー、スタジオジブリ映像部技術部長・奥井敦、パナソニックハリウッド研究所所次長・柏木吉一郎

宮崎駿監督作の中でも、今もなお根強い人気を誇る『風の谷のナウシカ』(84)が、7月14日(水)にブルーレイディスクとなって発売される。人々の心を震わせた感動作が、26年の時を経て見事に甦った。5月27日にパナソニックセンター東京で開催された本作のブルーレイディスク完成披露試写会では、スタジオジブリの鈴木敏夫プロデューサーの口からいろいろな裏話や製作秘話が飛び出した。

まずは、鈴木プロデューサーが、満を持しての『風の谷のナウシカ』ブルーレイ化についての思いを語った。「『借りぐらしのアリエッティ』(7月17日公開)の宣伝をしていて、題材は全部違うけど、アリエッティとナウシカというキャラクターが根拠なく結びついたんです。インスピレーションですね。アリエッティは小人の物語、ナウシカは傷ついた地球を一人で救おうとする物語。ふたりのキャラクターは対局のキャラクターなんですが、なぜか結びついて」。

映像特典もファンには嬉しい内容になっている。なかでも、当時本作のスタッフとして“巨神兵”の登場シーンを手がけたという『新世紀エヴァンゲリオン』シリーズの庵野秀明と鈴木プロデューサーの対談が気になる。鈴木は、対談をするにあたり、初めて『エヴァ』を観て、あることを発見したという。「エヴァンゲリオンは巨神兵だなと。今度会ったら、そう言おうかと。人間って恐ろしいですね。彼はずっと、巨神兵にとりつかれてたんだなって」。なるほど、それはすごい! その他、公開当時のガイドブックの復刻保存版というレアアイテムもついてくる。

会見後、改めて『風の谷のナウシカ』のブルーレイディスク版を鑑賞。宮崎駿監督の同意のもと、「いたずらにきれいにするのではなく、公開当時の映像と同じものにするなら価値がある」というコンセプトで甦った本作。鈴木プロデューサーの言葉どおり、色彩は今まで観ていたものと違和感はないが、色のグラデーションは繊細に映し出され、何よりも時間を経ても全く色あせない壮大な物語に改めて胸が躍った。

3D映画が増産され、ハードがどんどん進化していく今、最も大切なのは作品そのもののクオリティーなのだということを改めて実感した。宮崎駿、そしてスタジオジブリが誇る傑作を、是非とも見直してみてほしい。【Movie Walker/山崎伸子】

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