なぜ集中できないの? 集中力が続かない理由と改善のコツ/ライフハック大全

ホワイトノイズで集中力を上げ、ストレスを下げる

静かなオフィスよりも、騒がしいカフェのなかのほうが集中できるという現象があります。周囲の人の話し声が溶け合っている空間のほうが、かえって自分自身の考え事に集中できるのです。

こうしたことが起こる理由に、脳の認知のクセがあります。私たちは、静かな環境では小さな音や気配であってもすぐに注意がそちらに向いてしまう傾向があります。しかし、ある程度音があふれている空間ではこうしたことは起こりません。周囲に注意を向けなくてもよくなるために、かえって自分の考えに没頭することができるのです。

この現象を利用して、環境音を使うことで集中力を高めることができます。なかでも特に有効なのがホワイトノイズという、特定の高さや低さのむらのない、サーッという雑音を使う方法です。

こうしたホワイトノイズや、風や川の環境音を作り出すことができるサイトでおすすめなのがnoisliです。

noisliにはホワイトノイズ以外にも、周波数帯の違いによってピンク、ブラウンと名付けられているノイズもありますし、雨音、薪の焼ける音、雷鳴などが揃っています。また、タイマーによって集中時間を設定する機能や好みの組み合わせを登録して、あとでスマートフォンアプリなどで呼び出すこともできます。

あなたにとって最適な、集中力が持続する環境音の組み合わせを試してみてください。

noisli
  • noisli

好きな音楽を入れた「ブースタープレイリスト」をつくる

ホワイトノイズによる環境音の効果だけでなく、単に好きな音楽のペースに合わせて仕事をすることで能率が上がることも研究によってわかっています。音楽は作業中のストレスを下げる効果や、単調な作業に変化を与えて能率を上げるなど、さまざまな面で影響を及ぼすのです。

一方で、複雑な思考をしている場合には歌詞のふくまれた音楽は向いていなかったり、世代やその人の経験によってクラシックやポップスなどの音楽ジャンルごとに能率が上がる割合も違ってきたりします。

難しい話はさておき、これは要するに音楽にノれるかどうかなのですから、自分自身を実験台にしてプレイリストをつくってみるのが一番です。

私の場合、プログラミングなどの単調であっても目的のはっきりとした作業の場合はテクノポップの相性がよいことを経験的に知っていますので、「プログラミング用」というプレイリストに、実際に調子よく作業ができた曲を入れて、ランダムにかけるようにしています。

こうしたプレイリストが、「原稿執筆用」「リラックス用」などいくつかあり、ゆっくり仕事をしたいのか、アップテンポでしたいのかしだいで切り替えることができるようにしてあります。

また、長時間はめていても耳が痛くならないように、職場ではレコーディングスタジオで使われるモニタリングヘッドフォンを使うようにしています。音質的には特殊でも、作業を行う上では6時間でも8時間でも身につけていられるほうがメリットがあるからです。

(つづく)

【著者紹介】堀 正岳(ほり・まさたけ)
研究者・ブロガー。北極における気候変動を研究するかたわら、ライフハック、IT、文具などをテーマとしたブログ「Lifehacking.jp」を運営。知的生産、仕事術、ソーシャルメディアなどについて著書多数。理学博士。

【書籍紹介】『ライフハック大全―――人生と仕事を変える小さな習慣250』(KADOKAWA)
人生の質は「知っているワザの数」で決まる、一瞬で使える、一生使える「武器」をあなたに――。
自分をすり減らすことなく、無理することなく、あなたの生産性は上げられる。本書では、仕事、日常生活において「効率を高め、快適にする工夫=ハック」の数々を1冊で網羅! 人生・仕事を変えてくれるのは、こんなに「小さな習慣」だった。

キーワード

関連記事

[PR] おすすめ情報