秀吉・家康・竜馬に学ぶ人間心理。投資頭脳で相場に勝つ!/お金の教養⑳

投資では歴史好きが得をする!?

投資の能力とは、過去を記憶し、そこから未来を予測する能力です。

この力を私は「投資頭脳」と呼んでいます。

投資頭脳を磨くには、歴史を学ぶのが一番です。歴史を知ると、物事の因果関係がわかります。そして、その因果をつなぐ人間の動機や心情に思いをはせることができます。そう、「人間心理」を知ることができるのです。

なぜ秀吉や家康は戦国の動乱を勝ち残ることができたのか。

なぜ竜馬は薩長同盟を成立させることができたのか。

圧倒的な戦力の差があったはずの日露戦争に、日本が勝てたのはなぜか。

無数に立ち現れるそれらの疑問を考えていくと、人は何を求め、恐れ、愛するのか、といった普遍的な人の性さがが見えてきます。時代を問わず、人が大事にするものは何かがわかってくるのです。まさに、人間心理の分析です。

歴史を学ぶときも、やはり「楽しみながら」が鉄則。研究書もいいですが、エンタテインメント小説でも構いません。

私が好きなのは司馬遼太郎さん、池波正太郎さん、伴野朗さん。

司馬遼太郎さんなら『坂の上の雲』『峠』などもおすすめですが、やはり『竜馬がゆく』がベスト。

動乱の時代にあって、日本が生き残るためにどう変わるべきか、自分は何をすべきか、どうありたいか、それを追求して命を燃やした人物の生きざまは感動的です。

池波正太郎さんの『剣客商売』は、人生の機微を知り尽くした老剣豪とその息子が主人公。親子の活躍に心躍らせつつ、日々を生きる人々のエゴや悲哀、そしてやさしさを噛みしめられる作品です。主人公は剣の達人ですが、その達人の日常生活を通して勝つ極意を知ることができます。たとえば平常心や冷静沈着な行動など、投資の達人になるために欠かせない要素です。

伴野朗さんは、元毎日新聞記者。歴史的事件を題材に、手に汗握る傑作をいくつも書かれています。『霧の密約』は日英同盟締結前夜のロンドンが舞台。イギリス、日本、中国の思惑が絡み合う名作です。こちらは歴史の裏側を描いた作品。日英同盟は学校で知識として学びますが、この小説はその時代の日本を取り巻く緊迫した国際情勢も想像力豊かに描いています。この小説から得られる教訓は、歴史の常識をうのみにせず、独自の視点をもつべきだということです。投資も、独自の視点をもつことが勝つ決め手となります。

楽しみながら歴史を学び、未来に向けて想像をはばたかせましょう。

難しいことばかりするのではなく、楽しみながら投資頭脳を鍛えたり、投資先のヒントを得られたりするとわかれば、日本経済に迫りつつある大きな上げ潮に「乗りたい!」という意気込みがわいてきませんか?

(おわり)

【著者紹介】菅下 清廣(すがした・きよひろ)
スガシタパートナーズ株式会社代表取締役。国際金融コンサルタント。投資家。学校法人立命館 顧問。メリルリンチをはじめとする名門金融機関で活躍後、現職。変化の激しい時代に次々予想を的中させることから「経済の千里眼」の異名をもち、政財界にも多くの信奉者をもつ。『今こそ「お金の教養」を身につけなさい』(PHP ビジネス新書)、『マネーバブルで勝負する「10 倍株」の見つけ方〔2018 年上半期版〕』(実務教育出版)など著書多数。

【書籍紹介】
『知らないと損をする! 株高時代の「お金の教養」』(KADOKAWA)

好景気であると同時に、シビアな現実も起こってくるこれからの日本。お金のある人とない人の格差はますます広がり、高齢化社会のなかで老後不安も増していく――。そんな時代に知っておいて欲しい「お金の教養」を一冊に凝縮! 「景気のサイクル」から「2020年までにお金を稼ぐ具体的な方法」まで、投資初心者にも分かりやすく解説します。

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