ベタベタ、テカテカ…「夏の肌不調」を解消! 原因解説&簡単お手入れ方法

テカテカ、なのにカサカサ…どうすればいいの???
  • テカテカ、なのにカサカサ…どうすればいいの???

暑さと湿気が容赦ない日本の夏は、ベタつき、テカリに日焼け止めトラブルなど肌の不調がフルラインナップする季節。日々のお手入れで、ことしこそなんとか乗り切りたい! というわけで、今すぐできる解消法を、青山研美会クリニック院長・阿部圭子先生に教えてもらいました。

内・外のトータルケアで肌力そのものを強くする

夏の肌不調の大きな要因はやはり、紫外線。「紫外線は活性酸素やフリーラジカル(※)を発生させて肌に炎症を起こします。この“炎症”がガサつきや皮脂の過剰分泌など不調のもと。これを抑えるためには、抗酸化・抗炎症が大切です」と話すのは美容皮膚科医でアンチエイジング指導も行なう阿部圭子先生。

一番のポイントは角層をしっかり潤わせて状態をよくして、肌のバリア機能を整えること。「バリア機能が整えば、ターンオーバーが正常化して、肌がいきいきとした状態に。また、肌は内臓の鏡ですから、中からも栄養をしっかり補給しましょう。強い『肌力』を育てれば紫外線の影響もはね返せます」。

症状だけにこだわり、原因を考えない人も多いそう。「肌は毎日変化します。直接手で触って、感触を確かめるのも大切なこと。必要なところに必要なケアを心がけましょう」。

※対になっていない電子を持つ不安定な状態の分子(原子)。ほかの分子(原子)から電子を奪い取ろうとすることで体内で酸化反応を起こし、炎症の原因となる。

夏の肌不調は、これが原因!

●紫外線:肌の不調の元凶である“炎症”の犯人。紫外線は活性酸素やフリーラジカルを発生させ、シミ、シワ、ニキビ、たるみ、ガサつきなどの症状を引き起こします。

●高温多湿:とにかく暑く湿気も多い日本の夏には、汗の悩みがつきもの。多量の汗は肌のバリア機能を低下させるため、紫外線が当たると炎症を起こしトラブルのもとに。

●温度差:外は高温多湿、室内は冷房で低温乾燥という環境。体はこの差に対応し切れず、自律神経が乱れたり、皮脂分泌が不安定になったりと、揺らぎ肌の原因に。

【夏の肌不調の代表的な症状】

●テカテカ、だけどカサカサ!:皮脂と汗でテカテカしているのに、部分的にはカサついている状態。これが原因!いわゆる混合肌です。

●毛穴が目立つ:落とし切れなかったメイク汚れや日焼け止め、酸化した皮脂などが毛穴を塞ぎ、頑固な黒ずみに……。

●汗による肌荒れ:汗をかいたまま放っておくと、ピリピリとかゆみが出たり、ひどい場合はかぶれることも!

●くすみ:保湿不足でバリア機能が弱まるとターンオーバーが乱れて古い角質が蓄積。くすみに変わっていきます。

●日焼け止めが合わない:「強ければよい」とむやみにSPF値の高い日焼け止めばかりを使うと、肌に負担がかかりがち。

毎日のお手入れ 見直しポイント

POINT 1 :汗はこまめにオフ

【画像を見る】汗をゴシゴシ拭き取るのではなく、やさしく押さえるのがポイント
  • 【画像を見る】汗をゴシゴシ拭き取るのではなく、やさしく押さえるのがポイント

多量の汗はアルカリ性に傾き、肌のバリア機能を低下させます。弱った肌は紫外線などの刺激で炎症を起こしがち。「ガーゼのハンカチなどでこまめに汗を取ること。刺激を避けるため、拭き取るのではなく押さえるのがポイントです。中性か弱酸性のミストスプレーで汗を流すのもいいでしょう」。

POINT 2 :夏の保湿は“水分”がキーワード

セラミド入りの化粧水がおすすめ
  • セラミド入りの化粧水がおすすめ

「過剰な皮脂は酸化の原因。それなのにみんな、潤いを油で与え過ぎです。クリームは“大豆大”以上はつけないで。潤いは水分と油分を適切に補いましょう。角層を潤いで満たすセラミド入りの化粧水を手に取ってじっくりなじませて」。クリームに化粧水を混ぜて使うと、つけ過ぎ防止にもなります。

POINT 3 :日焼け止めは用途で使い分ける

日常使いには、肌に負担のかかりにくいSPF30前後のものを
  • 日常使いには、肌に負担のかかりにくいSPF30前後のものを

日焼け止めには紫外線吸収剤を使ったものと、散乱剤を使ったものがあります。肌トラブルを起こしやすい人には後者が無難。「SPF値の高いものも増えていますが、日常生活であれば肌に負担のかかりにくい、SPF30前後のもので充分。気になるようなら、メイクの上からSPF値の高いフェイスパウダーを重ねて、こまめに塗り直すほうがいいですね」。

POINT 4 :中からのケアに不可欠!たんぱく質

いろんな食材からたんぱく質をバランスよくとろう!
  • いろんな食材からたんぱく質をバランスよくとろう!

丈夫な肌作りに欠かせないのが、たんぱく質。「たんぱく質は肌のハリ・ツヤを保つコラーゲンの源。肉、魚、卵、貝、大豆製品をバランスよくとりましょう」。また肉や魚介、大豆製品に多く含まれる“亜鉛”は、たんぱく質の代謝を促して皮膚や髪のトラブルを改善。食事で不足しやすい分はサプリメントで補ってもOK。

POINT 5 :黒ずみ毛穴には酵素洗顔のすすめ

朝の洗顔は酵素パウダーを使っても
  • 朝の洗顔は酵素パウダーを使っても

夏場は毛穴の黒ずみ問題も深刻。「汚れを落とすのが基本ケア。夜はメイクも落とせる洗顔料で洗えばダブル洗顔は不要です。洗い過ぎは過剰な皮脂分泌を促すので気をつけて。朝は、ぬるま湯で洗顔したあと、酵素パウダーを溶かして、さっとなじませて流すのもおすすめ。界面活性剤が入っていないタイプなら、必要な潤いは守って余分な皮脂はスッキリ落としてくれます」。

POINT 6 :朝一で肌を触って状態をチェック

肌を触ってチェック!を毎朝の習慣に
  • 肌を触ってチェック!を毎朝の習慣に

朝起きてすぐ、手も顔も洗う前に額やほおを触ってみて。「ベタベタしたところがあったら、そこは油分を与え過ぎですし、極度に乾いていたら、保湿不足です。肌の素の状態を知れば、必要なケアがおのずと分かってきますよ」。不調解消の第一歩は自分を知るところから。毎朝の習慣にしましょう。

特別なことはしなくてOK! 毎日やっていることをちょっと見直すだけで、不調は解消します。ぜひ、やってみて!

イラスト=山中玲奈 編集協力=吉田圭(smile editors)

教えてくれたのは:青山研美会クリニック院長 阿部圭子先生
ニキビ、シミ、シワなどの美容皮膚科治療を中心に、「体の内からのスキンケア」をテーマに安全で効果的な個別のスキンケア指導を行なう。

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