ビットコインの価格はどう動く?価格形成の仕組み/仮想通貨入門⑬

これまでの価格推移をチェック

ビットコイン投資をはじめるにあたって、ビットコインの価格についてみていきましょう。

ビットコインの価格は需要と供給によって決まります。

景気が悪くなれば需要(使われるお金の量)が減ってビットコインの価格は下がる可能性がありますし、反対に利用シーンが増えていけば、必然的に価格は上がると考えられます。

ビットコインは2009年に誕生。誕生直後の価格は0.002ドル(0.2円程度)でした。ビットコインがはじめて決済に使われたのは、2枚のピザと1万BTCとの交換だったといわれています。これを1BTC200万円(2017年12月のレート)で換算すると、ピザ2枚を200億円で売買したことになります。2010年5月22日のことで、この日は「ビットコイン・ピザ・デー」と呼ばれているようです。

2012年後半から徐々に認知度が高まり、はじめて価格上昇トレンドとなったのは、2013年3月のキプロス危機(キプロス共和国で生じた金融危機)のときとされています。4月には200USドル(2万円程度)をはじめて超えました。

そこから一気にビットコインの取引が増え、同年12月には1200USドル(12万7800円)近い価格を付けるまでになりました。

最高値を付けた翌日には、中国政府が金融機関によるビットコインの取扱いを禁止。それにより一気に値下がりし、400USドル(4万円程度)にまでなりました。

そしてマウントゴックス社が破綻しましたが、ビットコインの価格に与えた影響は軽微であり、むしろ価格は上昇。600USドル(6万円程度)にまでなりました。

その後、米国の取引所ビットスタンプがハッキング被害を受けたというニュースで200USドル割れしましたが、欧州司法裁判所がビットコインを事実上通貨と認める判決を発表。ビットコインの価格は400USドル(4万円程度)になります。

さらに、新しく発行されるビットコインの量が半分になる「逓減期」を7月に控え、2016年4月頃から徐々に上がりはじめ、6月には800USドル(8万円程度)の値を付けました。6月にはイギリスが国民投票によりEU離脱を決め、世界経済に動揺が走りましたが、その際にも国々の政策の影響を受けないビットコインが多く買われています。

そして2017年は、これまでの値動きが誤差程度だったと思えてしまう程の大きな変動を示しました。2月には中国当局が仮想通貨取引を禁止する声明を発表し、一気に仮想通貨の価格が下がると思われましたが、日本で4月から改正資金決済法が施行されたことやアメリカ先物市場で上場されることが噂されたことで取引主体が中国からアメリカ・日本に変わり、価格は上昇を続けました。

何度か上げ下げを繰り返しましたが、9月末に金融庁が正式に仮想通貨取引所の登録を発表したことでさらなる安心感が生まれたこと、12月には米シカゴ・オプション取引所や米シカゴ・マーカンタイル取引所でビットコイン先物の上場が発表されたことで、さらなる価格形成がなされました。

このようにビットコインの価格形成は需要と供給、または仮想通貨に関するニュースに基づくものであり、政府の経済政策などが介在しない点が最大の特徴です。

(つづく)

※掲載の情報について※

投資にあたっての最終判断はご自身でお願いします。掲載の情報を利用されたことにより生じるいかなる損害についても出版社および著者は責任を負うものではありません。

記事は情報提供を目的にしたものであり、売買の推奨を目的にしたものではありません。

記事の内容は2017年12月現在のものであり、変更される可能性もあります。

【著者紹介】小田 玄紀(おだ・げんき)
株式会社ビットポイントジャパン ファウンダー。
1980 年生まれ。東京大学法学部卒業。大学在籍時に起業し、後に事業を売却した資金を元にマッキンゼー出身者らと共に投資活動を始める。「頑張る人が報われる」をコンセプトに、起業家や社会起業家の事業立上げ・経営支援を行う。株式、FX、債券などの投資にも精通し、仮想通貨取引にも携わる。2016 年3月に上場会社子会社として初の仮想通貨取引所であるBITPoint を立ち上げ、同社代表取締役に就任する。

【書籍紹介】『ゼロからわかる仮想通貨入門』(KADOKAWA)
『1時間でわかるビットコイン入門』『1時間でわかるビットコイン投資入門』『1時間でわかるイーサリアム入門』、小田玄紀氏の人気シリーズ3冊を合本した、仮想通貨入門書の決定版! この1冊で、仮想通貨の大半を占めるビットコインから急成長中のイーサリアムまで、基礎知識や投資の方法をわかりやすく学べます。

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