「TOEIC(R)リーディングパートが解き終わらない!」と悩む方がすべき3つのこと/セレン

リーディングパートでは、時間がかかる原因を探ることからはじめよう!
  • リーディングパートでは、時間がかかる原因を探ることからはじめよう!

2016年5月にTOEICが新形式となってから、「テクニックが使えなくなり、より英語を読む力が試されるようになった」といわれます。

急げば急ぐほど頭に入らなくなるし、ゆっくりやっていると間に合わない……。スコアも上がらず、それに伴ってモチベーションも続かず、本当に苦しい心境になっている人も多いかと思います。

筆者も同じ状況で苦労しましたが、あることをきっかけにその壁を突破し、満点を取得することができました。今回はそんなリーディングパートで悩める方へ3つのすべきことをお伝えさせていただきます。

まず、単刀直入に3つのすべきことからお伝えしましょう。

1. パート5にかかっている時間を改めて精査しよう

2. 長文セクションで時間がかかっている原因を切り分けよう

3. 理解度を伴って英語を読める速度を一気に上げよう

それぞれ、以下で解説していきます。

1. パート5にかかっている時間を改めて精査しよう

まずは1のパート5にかかっている時間を改めて精査する、から見てみましょう。長文セクションが解き終わらない原因は長文セクション以外にあることも多いのです。

あらためて、パート5(30問)だけでどのくらい時間がかかっているかを測ってみてください。

パート5は知識を問う問題ですから、いくら時間をかけても解けない問題は解けません。例えば20分、25分とかけてしまっている人は、「無駄に悩んで迷う時間」を切り捨てるようにしてみましょう。

パート5で短縮できた5分をパート7に使えれば、スコアは上がる可能性が高くなります。なぜなら、パート7は知識だけではなく、読んで正解の箇所を見つけられれば答えられるパートだからです。

ただし、この「パート5の時間を切り詰める」というアドバイスで陥りがちなことが、「早く解くようにさえすればいい」と思ってしまうことです。

これで無駄に悩む時間を捨てることは今すぐできますが、それだけでスコアがグンと上がるほど甘くはありません。結局のところ早く解ける人というのは「わかるから早い」これに尽きるのです。

つまり、パート5を早く駆け抜けるためには、「無駄に悩む時間を捨てる」ことと「早く正解できる問題パターンを増やす」ことが大事なのです。パート5の問題を一定数解くことが結局のところ大事なのです。

2. 長文セクションで時間がかかっている原因を切り分けよう

リーディングパートでは、時間がかかっている原因を探ることが大事になってきます。ただ漠然とリーディングセクションは時間がかかるものだ、と認識しているだけでは何も解決はしません。

改めて考えていただきたいのは「なぜ最後まで解かないといけないのか?」ということです。最後まで解けたほうがいいのは、解ける問題が多いほうが正解できる数が増えるから、に行きつくのではないでしょうか。

ただ、それなら適当でいいから最後まで行けばいいのでしょうか。そうではないはずです。

もっと突き詰めると、正解できる問題に1問でも多く取り組むために、1問でも多く解けた方がベターである、ということなのです。

ここをクリアにした上で、全部で54問もある長文問題の何に自分が時間を要しているのか、を探ってみましょう。

大きく分けると3つで、①英文を読むのに時間がかかっている、②設問を選ぶことに時間がかかっている、③もしくはその両方です。多くの方が両方であることが多く、もっと突き詰めるとより細かな原因もはっきりしてきます。

語彙力、文法力、情報処理能力、または処理速度、背景知識に集中力、情報の記憶保持能力などなど細かな要因は沢山ありますが、まずは問題を時間を計りながら解いてみて、自分が時間がかかっていると気づいたことをメモしていくとよいでしょう。

・「この設問の答えが見つからず時間がかかった」

・「ここの語彙の意味が分からず答えが選べなかった」など自己発見もできるはずです。

設問を選ぶのに時間がかかる方ができることは、まず問題を多く解くことです。試験特有の言い換え表現や出題の傾向に慣れることで、不慣れさからくる時間の消費は軽減できます。

3. 理解度を伴って英語を読める速度を一気に上げよう

最後は、読む速度に関してです。リーディングでは速読力が必要というように、必要以上に早く読むことを煽るような受験情報もたまに目にしますが、リーディングパートにおいて速読は必要ではないといっていいと思います。

WPM(1分間に読める単語数)でいうと160もあれば十分で、これはだいたいリスニングセクションで話されている英語の速さに相当します。つまりリスニングセクションで流れている英語の速さでリーディングセクションの英語が読めていれば、充分ということになります。

実際に筆者もそのくらいの早さで読んでいますが、ちゃんと最後まで解き終わります。

むしろ大事な事は、早さよりも「理解度」であるということです。いくら早く読めても内容が取れていないので、何度も読みなおさないといけない、となると、重要なのは読む早さではなく理解度ということになります。

適当に早く2回読むのであれば、少し速度を落としても1回で理解できた方がトータルの時間は短くなってきます。

この「理解度を伴った英語を読む速度」を上げるには、トレーニングが必要です。そこで、ここからは実際に、「理解度を伴った英語を読む速度」を上げるトレーニングを紹介していきます。

理解度を伴った読む速度をあげるトレーニング

まずは、パート7の問題を用意します。公式問題集が内容的にはベストですが、後で測るWPMを算出するために文書の語数を知る必要があり、自分で数えるのは時間がかかってしまうので、最初から書かれている問題集がよいでしょう。

記事の最後で紹介するパート7の本には、最初から各文書で使われている語数が記載されているのでとても便利です。

紹介させていただくトレーニングは何度も同じものを読むことが根本的なアプローチなので便宜上「反復トレーニング」と名前をつけさせていただきたいと思います。

◼︎ 反復トレーニング1:まずは問題を解いてみる

まずは時間を計って普通に問題を解いてみてください。本記事の2で紹介した時間がかかる原因などはここで解きながら分析されるとよいと思います。

◼︎ 反復トレーニング2:復習(精読)をする。

ここが一番大事で反復トレーニングはすべて意味が分かっている文書を読むことに意味があります。ですので、単語、表現、文法事項など不明な点は復習ですべてクリアにしておいてください。

◼︎ 反復トレーニング3:時間を測って文書を読んでみる

すべて調べ終わった文書を、自然に意味が取れる早さで文書の最初から最後まで、時間を計って読んでみてください。

総語数÷かかった時間(秒)×60 = WPM

この計算式で算出することができます。まずは自然に読んだときのご自身のWPMを測ってみてください。時間を計ることを面倒くさがる人が多いのですが、かかる時間を曖昧にして学習するよりも圧倒的に効率は良いため、頑張ってやってみてください。

時間を測って文書を読んでみると、目標も明確になるのでやりやすく感じるはずです。

◼︎ 反復トレーニング4:そこからかかる秒数を少しずつ早めて読んでいく

2回目、3回目と同じ記事を読んでいきます。同じものを読んだら早くなって当たり前じゃないかと思われるかもしれませんが、そこが大事なのです。

同じものを読み人為的に英文に馴染みをつくり、その馴染みのある英文なら早く読める、という環境を構築していくことに、この反復トレーニングは価値があります。

またただ同じものを何度も無目的で読むのではなく「初回と同じ理解度のまま徐々に読む速度を上げていく」読み方をすることが反復リーディングにおいて大事なのです。

1回目、2回目、3回目とマイナス3秒、マイナス5秒というように少しずつタイムを縮めながら読んでみましょう。そのタイムをメモしていきます。

これ以上早く読めない、という速度まできたら、最後に自然な速さで読んでみて、その時間を計ってみましょう。そうすると、早さを意識したわけではないのに、自然とかかる時間が早くなっていると思います。いま読んでいる記事に関してはその速度で読める、というレベルに達した証拠です。

後はこれを繰り返していくことでどんどん早く読める記事が増えていく、というシンプルな高地トレーニングです。

理解度に関しては最後に読み終わった後に、本文に戻らずに設問を解いてみるとどのくらい読んだものが頭に残っているかがはっきりとわかるはずです。

◇ ◇ ◇

以上、理解度を伴った読む速度をあげるトレーニングを紹介しました。

毎日英語の文書や記事や本などをこれでもかと読んでいる方には必要ないものですが、日頃からそんなに英語を読む機会はないという方はぜひトライしてみてください。

【著者紹介】セレン
英語キュレーター。2011年より国内独学にて英語学習をスタート。2014年東証一部上場企業GMOインターネットグループ内にて独自英語研修プログラムを実施。同年E-ラーニング基調講演に登壇。2015年7月に初の著作となる「英語のあたらしい読みかた」を出版。2015年10月より社内公用語英語化大手IT企業内にて英語研修講師、プログラム作成、個人カウンセリング担当。その他多くの企業、で英語事業の開発、コンサルタントとして関わる。TOEIC990点。

■HP:English Hangout
■Twitter:@cellen0

【書籍紹介】
『TOEIC L&Rテスト 文法問題 でる1000問』
『TOEIC L & R TEST 読解特急2 スピード強化編 (TOEIC TEST 特急シリーズ』

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