英語音読の基礎練習を着実にやろう/できる人の英語勉強法④

意味を理解し、音声モデルのまねをして発音するのが鉄則

私はよく、生徒のみなさんに「英語は机で勉強するな」とアドバイスします。これは絶対に机で勉強するなということではなく、100%の時間、机で勉強する習慣を改めよ、という意味です。

少なくとも、英語学習の50%は「音読訓練」にあてるようにしてください。そうすれば、あなたの英語学習のバランスはとてもよくなるでしょう。

ただし、正しい方法で音読練習を行うことが大前提です。安河内流の音読練習のやり方を紹介しますので、これを英語学習の土台としてください。

まず、音読をする際に心がけていただきたいのはこの2点です。

①意味を理解しながら読む

②ネイティブの音声モデルに近づくように発音の矯正をしっかりやる

・棒読みやネイティブの音声を無視したデタラメな読み方はしないでください

・文の意味や構造をまったく理解しないで、音だけをまねる音読もダメです

音読練習をする前に、その文の形を理解し、単語や熟語もチェックしておいてください。英語の反射力、動作力をつけ、ひいては英語知識の自動化という目標を達成するためには、この2点を守った音読をしてください。

音読練習第一段階【リピーティング】センテンスごとにリピーティングをしよう

では、基本的な音読練習からはじめましょう。

ネイティブスピーカーによる音声素材とその英文スクリプト(台本)を用意しましょう。英語教材は、リスニング用を中心に、さまざまな種類の音声つき英文テキストがありますし、最近では、音読練習用の教材も出ています。

テキストを見ながら音声を聞き、1センテンスごとにまねして音読しましょう。これを「リピーティング」といいます。最初は全体で3、4センテンス、慣れてきたら1パラグラフ程度の量を一文ずつリピーティングしていきます。

なお、文の意味を理解して読むことが大事ですので、リピーティングをはじめる前に練習する英文の形をよく確認してください。知らない単語の意味もチェックします。そのためには語句や文法の詳しい注釈がついた教材を使うとよいですね。

意味を理解したら1センテンスごとに音声を聞いてリピーティングしましょう。音読するときは、ネイティブの音声をできるだけまねしてください。模写をすることでどの単語がどのような音になるのか少しずつ学び取ることができます。

また、文の意味を伝えようと気持ちを込めて読むことも忘れずに。うまく読めるようになるまで何度も音声を聞いて、繰り返し練習してみてください。

音読練習第二段階【リテンション】音声だけを聞いて、一文ずつリピートしよう

第一段階の音読練習が終わったら、次はテキストを見ずにネイティブの音声だけを聞いて、1センテンスごとにリピートします。

この練習法は「リテンション」と呼ばれ、通訳を目指す人のトレーニング法としても知られています。

やってみると結構難しいことに気がつくはずです。テキストを見ないと、わかっていたつもりの英語の発音が繰り返せなかったりします。これもできるまで繰り返し練習しましょう。

リテンションがきちんとできるためには、発音も文法構造も、英単語の並び方も単語の使われ方も理解しなくてはなりません。リスニングや発音だけでなく、語彙(ごい)力や文法力を身につけるのにも役に立ちます。

【ACTION!】

さまざまな音読に挑戦してオールマイティーな英語力をつけよう

【著者紹介】安河内 哲也(やすこうち・てつや)
東進ハイスクール、東進ビジネススクール講師。企業研修講師(TOEIC対策など英語)。(有)ティーシーシー取締役。言語文化舎代表。
高校時代はクラス44人中42番目という成績で、大学受験に失敗。しかし、浪人時代に短時間で成果をあげる“超効率的”な勉強法をあみだし、偏差値80台へと成績が急上昇。志望校(上智大学外国語学部・慶應義塾大学文学部)に合格する。
以来、「勉強は“時間対効果”だ」をモットーに勉強法の研究を続ける。
現在は、成績不振に悩む受験生やTOEICを受験する社会人を、短期間で成績アップに導くカリスマ講師として活躍する。また、自身も多忙な毎日の合間をぬって、さまざまなジャンルの勉強を続け、TOEICテストLR+SW合計1390点(満点)、英検1級、通訳案内士国家試験、国連英検特A級、1級小型船舶操縦士など、さまざまな資格を取得する。

【書籍紹介】『完全保存版 できる人の英語勉強法』(KADOKAWA)
「英語」の勉強は、他の教科の勉強とは違う――。カリスマ英語講師である著者が、25年間、数多くの生徒を教え、自分でも実践して成果をあげた英語勉強法の集大成を本書で大公開。英語の勉強をはじめる前に、ぜひ知っておいてほしいこと、そのすべてがここに!

キーワード

関連記事

[PR] おすすめ情報