カスピ海ヨーグルト、タピオカ、紅茶キノコ…なぜ今?平成の終わりに“再ブーム”中の食品(3/3)

1970年に流行した紅茶キノコが「コンブチャ」として再注目

【写真を見る】紅茶キノコが「コンブチャ」に呼び名を変えて再注目
  • 【写真を見る】紅茶キノコが「コンブチャ」に呼び名を変えて再注目

紅茶キノコは、1970年代に健康食品として一世を風靡した発酵飲料。紅茶や緑茶に砂糖を加え、その中に酢酸菌や酵母由来から生まれた「スコビー」と呼ばれる菌株を漬け込むことで作り、フルーティーな酸味と爽やかな微炭酸が感じられる独特の味が特徴だ。乳酸菌や酵素による整腸作用により免疫力アップ、肌荒れなど効果が期待されるとして人気を集めたが、自家製の紅茶キノコにはカビが生えるなど衛生管理に問題が多く発生し、やがてブームは衰退していった。

一方、アメリカをはじめとする欧米諸国では、この紅茶キノコが「KOMBUCHA(コンブチャ)」と名を変え、モデルや女優が愛飲するなど美容・健康飲料として定着。2010年代初頭から日本でも“逆輸入”の形で再注目されるようになった。現在、国内でコンブチャを製造・販売している大泉工場も、同社の大泉寛太郎社長がロサンゼルスのグローサリーストアで販売されているコンブチャに目をつけたことが事業展開のきっかけだった。

大泉工場の広報担当を務める林氏は「発酵、腸活、菌活など、様々なワードが健康ブームの後押しをしています」と、再ブームは年々高まる健康志向が鍵となっていると見ている。

「健康に対しての感度の高い消費者、美容に関心のある消費者などが関心を持っていて、スポーツ、特にヨガをされている方への認知度は高いです。昔の紅茶キノコは『美味しくない』『スコビーの形が気持ち悪い』というイメージが先行していましたが、現在は、発酵飲料で乳酸菌や酢酸菌など整腸作用があり、健康によいというイメージが先行している流れがあります」と林氏は話す。同社店舗では、30代男女を中心に20~60代と幅広い層がリピーターとして定着しているという。

大泉工場NISHIAZABUでは、オリジナルのコンブチャをはじめフレーバーつきのコンブチャを展開する
  • 大泉工場NISHIAZABUでは、オリジナルのコンブチャをはじめフレーバーつきのコンブチャを展開する

大泉工場のコンブチャ専門店「大泉工場NISHIAZABU」では、オリジナルのコンブチャをはじめフレーバーつきのコンブチャを展開するなど味の面でも進化を遂げている。

「京都府宇治市の有機茶葉を使用し、全てオーガニックにこだわっています。また、弊社のコンブチャは、洋梨のような味わいのあるフルーティーで飲みやすいのが特徴です」(林氏)

さらには「KOMBUCHA SHIP」というブランド名で、都内の飲食店を中心にコンブチャの展開もスタートしている。

健康への意識の高まりや味の多様性が広がることで再び注目を集めることとなった再ブーム食品。次の時代には、ブームではなく“不動の定番食品”になっているかもしれない。

キーワード

関連記事

[PR] おすすめ情報