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AKB48グループ「BNK48」のドキュメンタリーが描く「アイドルに必要なもの」とは?

BNK48のドキュメンタリー映画が東京国際映画祭で日本初上映!
  • BNK48のドキュメンタリー映画が東京国際映画祭で日本初上映!

今年6月に行われた「AKB48 53rdシングル 世界選抜総選挙」で39位にチャープランが、72位にミュージックがランクインしたBNK48。「AKB48グループ」は2011年に発足されたJKT48(ジャカルタ)を皮切りに、上海、台湾、そしてタイのバンコクへと進出しBNK48が誕生。2018年にはフィリピンのマニラやインドのムンバイへも拡大している。それでも実際のところ、BNK48の活躍を日本で知ることは、積極的に調べなければ難しいのが現状だ。

現在開催中の第31回東京国際映画祭でに出品されている『BNK48:Girls Don’t Cry』を観れば、彼女たちがどのような少女たちの集まりなのか、そして何を考え、何を目指しているのか。そのかなり多くを目の当たりにすることができる。これまでAKB48グループのドキュメンタリー映画は数多く作られてきているが、本作はその中でも極めて稀有な、最高傑作といってもいいかもしれない。それは「AKB48」という国民的アイドルグループの活躍を知っていると同時に、遠く隔てたタイのバンコクを拠点に活躍する「BNK48」については、まだ深く知らないからに他ならない。

本作がたどるのは、2016年9月のオーディションから3つのシングル曲発売を経て、新たなメンバーが加入するまでの1期生たちのありのままの姿とリアルな声。活動の記録ではなく、彼女たちの“想い”を明確な言葉として記録したドキュメンタリー映画だ。「もしBNK48に入っていなかったら」という仮定から入り、あるメンバーはBNK48に加入するために交際相手と別れたことを明かす。メンバーたちの言葉をインタビュー映像として拾いながら、その合間合間に彼女たちの活動の舞台裏を映した記録映像が織り交ぜられていく。

オーディションを勝ち進みメンバーになった彼女たちは、等身大の自分でいられることに居心地の良さを感じながら、毎日の厳しいレッスンと、その先に待ち受けている「選抜入り」への壁にぶつかる。人気獲得のためにSNSを工夫して、無理して違うキャラクターを演じようとする彼女たち。アイドルに必要なのは「スキル」なのか「キャラクター性」なのか、それとも「可愛さ」なのか。それどころか、選抜入りを逃したメンバーたちの言葉を聞いていると、アイドルとは何なのだろうかという答えのない疑問にもぶち当たってしまうことだろう。

どうやったら選抜に入れるかと模索していくプーペであったり、たしかなスキルを持ちながらなかなか選抜入りができないジッブの葛藤であったり、下位人気のメンバーとの間に自然と生まれてしまう亀裂に気丈に向き合うチャープランの姿。あえて人気メンバーだけにフォーカスを当てることをしないのは、彼女たちの強い向上心を浮き彫りにする目的と、多くのメンバーが語る「BNK48というグループを応援してほしい」という意味が込められているのだろう。ミュージックの出番が少ないのにはさすがに驚かされた。

いずれにせよ上映中に頭をよぎった“答えのない疑問”は、クライマックスにジェーンが語る“最良の日”という形で答えが出される。これはまぎれもないハッピーエンドであり、輝かしい“to be continued”だ。アイドルらしくではなく自分らしく。憧れを通り越して、向上心だけで突き進んでいくBNK48。推せる。エンドロールであの曲のイントロが聴こえた瞬間に思わず身震いしてしまうことだろう。そしてあのラストシーンを観ると、彼女たちの次のドキュメンタリーを期待せずにはいられなくなる。

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