【本誌連載の拡大版】日本初の女子プロ野球選手、吉田えりインタビュー(3)★オークションも!

使い込まれた練習ボール。サインがまだないというのが初々しい!
  • 使い込まれた練習ボール。サインがまだないというのが初々しい!

――年俸も180万円出ます。初任給は何に使いたいですか。

「何か買おうかな。いっぱいあるんですけど、やっぱり野球用品ですね。スパイクとかグローブとか。あと、ゲームもほしい(笑)。DSってあるじゃないですか。友達が持っていて楽しそうなんですよ。友達からは『ご飯おごって』とおねだりされています(笑)」

――その友達とも3学期でお別れです。何をしておきたいですか。

「いっぱい写真を撮っておきたいです。制服を着られるのも多分、2年生で最後になりそうですしね。一番の思い出は修学旅行ですね。10月に沖縄に行ったんですけど、友達と一日中、夜もずっと一緒にいたので。先生にばれないように、夜中にちょっと部屋を抜け出したり……そういうの、大事ですよね(笑)。怒られている生徒とかもいましたけどね」

――楽しそうな高校生活ですね。

「はい。放課後は普通に近場で遊んでます。友達のおススメの場所に行ったり。最近では『ラゾーナ川崎プラザ』ですね。安いし、いろいろなのが売っているし、どこに行っても楽しい。中学校の時の友達とは『横浜ビブレ』とか横浜方面へ行くことが多いですね。あとは、友達は部活やっているので、部室でおしゃべりしたり、制服のままバスや電車でちょっと出かけたり。勉強は全然してないですね……家ではあまりシャープペンを握らないので。学校ではよく寝ちゃいます(笑)」

――好きな野球でも、やめようと思ったことがあるそうですね。

「3回あります。まず小学校の野球が終わって、もう野球ができる場所がないと思った時にゴルフをやろうと思って、実際に6年生の冬ぐらいにゴルフを何か月かやったんです。でも中学校の時に最初は仮入部で1週間、どこの部活にも自由に体験できるんですけど、『行くだけ行ってみよう』と初日に野球部に入ったらやっぱり楽しくて」

――2回目は?

「中学生ってちょっと異性を気に始める時期じゃないですか。部活の生徒は同じ部活の人たちと帰りますよね。それがうらやましくて。女子バスケ部の人は女子バスケ部の人と、吹奏楽部の女子は吹奏楽部の女子と。自分は野球部で男子と帰っていたんですけど、ほかの女子がうらやましいなあと……違う部活に入ろうかとも考えたんですけど、結局、3年間やり続けましたね」

――そして最後が。

「高校に入って右手首をけがしたんですけど、それがなかなか治らなくて。いまもちょっと痛いし、左手首より曲がらないんです。いろいろなところに治療に行って、治ったり、また痛くなったりの繰り返し。やっと野球ができると思ったら、また痛くなったりで、ちょっと野球が嫌になった時期があったんです。大きな病院に行って注射してもらったら治ったんですけど、またことしになって痛くなって。いまは1、2週間に一回は針治療をしています。もうけがはしたくないですね。けがをすると大好きな野球ができなくなるので」

――これから先、4回目が訪れることは。

「ないでしょうね。野球の魅力はすべてです。好きじゃなかったらここまでやっていないし、もうやめたくてもやめられないですね、野球は」

――となると、10年後の吉田えりはどうなっているでしょうか。

「26歳、もちろん野球をやっていると思います。NPB(セ・パリーグからなる日本プロ野球のこと)のチームでプロ選手になるのも夢ですし、その一方で全日本のエースになるのも夢ですから」

――NPBの女性プロ野球選手を描いた有名漫画「野球狂の詩」の水原勇気と言われても、世代的にちょっと知らないかな……。

「見ました。というか、お父さんに見せられました(笑)。『ドリームボール』ですよね。フォークボールの握りで下手から投げて、スクリューボールみたいに落ちて。憧れというかけっこう尊敬しましたね。自分もこういうピッチャーになりたかったんで、水原勇気を見た時はまさに自分が目指していたことだと思いました」

――その第一歩がもうすぐ始まります。記者会見では「実力で獲ってもらったことを証明したい」と力強く宣言していましたが。

「その気持ちはより強くなっていますね。実力で認めてもらいたいし、活躍したいというのがあるんで」

――ゴールではなくスタートとなるわけですね

「(力強く)はいっ!」

――ところで、オークションに出品していただいたボール、書いてある言葉が初々しいですね。思わず微笑んでしまいます!

「練習で使っていたボールなんですけど、自分、まだサインがないのでたくさん書いた方がいいと思って『ナックルボーラー 吉田えり 神戸9クルーズ』と書きました。あと、自分のモットーである『大切なのは笑顔 大事なのは挑戦』も。自分はやっぱり笑顔が好きだし、挑戦することによってチャンスが生まれたので、挑戦という言葉も大好きなんです。でも、自分のボールに応募してくれる人、いるのかな(笑)」

【特別オークション開催!】
吉田えり選手のサイン入りボール

こちらのオークションを開催しています。
入札したい方は、タイトルに「吉田えり選手オークション」と記入し、ywkingdom@kxm.co.jp(@が大文字なので小文字にうち変えてください)に入札金額、お名前、ご連絡先とともにメールをお送りください。

締め切りは09年1/6(火)です。
入札のメールをいただきましたら、編集部の管理者より状況を逐一ご報告させていただきます。なお、落札いただいた金額は全額、慈善団体に寄付いたします。

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