点(た)てる姿はエキゾチックジャパン! さおり&トニーの「茶道」体験/めづめづ和文化研究所②

茶道とは

9世紀初めに遣唐使により中国から伝えられたという「茶」は、最初、宮廷や寺院の僧侶たちだけに飲み親しまれました。その後、茶の苗が日本に持ち込まれ、僧侶たちは厳しい修行の際に茶のもつ覚醒(かくせい)(目覚まし)効果を利用するよう

になりました。

茶は禅宗と深く関わりながら寺院を中心に栽培されるようになり、次第に日本全国へと広がっていきました。室町時代になると、禅院の「喫茶の儀礼」をもとに、「茶の湯」の原形が成立します。

安土桃山時代には「侘(わ)び」という美的理念が加わり、茶の湯に変化をもたらします。客人をもてなすための点前作法と茶室の空間、茶道具などの工芸品、茶会での懐石料理や和菓子などが融合し、芸術性を高めていきました。

これを発展させ、茶の湯を大成させたのが千利休。江戸時代になると芸道意識がさらに高まり、茶道と呼ばれるようになります。

【 Sadô―The Way of Tea 】

Tea was brought to Japan from China in the early 9th century and was at first enjoyed only by Japanese nobility and Buddhist monks. Practitioners of Zen Buddhism determined that it was effective as a stimulant, and used it to awaken the senses during their ritual training. By cultivating these plants at certain temples and shrines, these monks spread tea throughout all of Japan. With the introduction of tea rooms, and specialized tea-serving methods and implements, a practice of entertaining guests with the beverage was developed. This formed the basis for today's Sadô, often referred to the "Japanese Tea Ceremony".

    ※「南方録」
  •     ※「南方録」

まとめ

○茶道(さどう・ちゃどう)は茶の湯とも呼ばれ、一定の作法に基づく伝統的な喫茶の振る舞い。

○もてなす側を主人と言い、もてなされる側を客人と言う。

○日常飲まれている煎茶ではなく、より苦みのある抹茶を用いる。

○一般的な作法では、主人が茶碗に粉末状の抹茶を入れ、湯を注ぎ、それを茶筌でかき回し、泡立てて完成させる。

○主人は季節に合わせ、心を込めて茶室の床の間に飾る掛け軸や花、茶碗などを用意する。

【 The Way of Tea 】

The tea ceremony has several names in Japanese (sadô, chadô or chanoyu). It is a traditional way of making and drinking tea with a prescribed etiquette. Typically, a powdered form of green tea (matcha) is used, rather than the lowergrade leaves for everyday drinking (sencha). In the ceremony, the host puts the powdered tea into each cup (chawan), pours on hot water and then stirs the mixture using a special bamboo whisk (chasen), creating a froth. The host prepares the traditional tatami room for the guests according to the season, typically by hanging scrolls in the alcove and through the use of seasonal flower decorations and appropriately patterned utensils.

【初心者Q&A】

[Q]

お茶会に呼ばれたとき、なにに気をつければよいですか?

[A]

流派で作法は異なりますが、身だしなみは共通します。和装がベストですが、洋装の場合、男性は無地のスーツ、女性はブラウスにスカート(正座した時に膝が隠れる丈)ならOK。清潔な白靴下は必須アイテムで、京都のビジネスマンは常に携帯しているほど。髪はまとめ、口紅と香水は控えめに。茶道具を傷つけないよう、指輪や時計、アクセサリーは外します。懐紙や菓子切を携帯しておくと便利です。

【著者紹介】小栗 左多里(おぐり・さおり)
岐阜県生まれ。1995年にデビュー。著書に『ダーリンは外国人1~2』、『ダーリンの頭ン中1~2』『ダーリンは外国人 with BABY』(KADOKAWA メディアファクトリー)、『英語ができない私をせめないで!』(だいわ文庫)、『プチ修行』(幻冬社文庫)、『めづめづ和文化研究所 京都』(情報センター出版局)、『さおり&トニーの冒険紀行 フランスで大の字』ほか「大の字」シリーズ(ヴィレッジブックス)など多数。

トニー・ラズロ
ハンガリー人の父とイタリア人の母の間に生まれ、米国に育つ。自他共に認める語学好き。1985年より日本を拠点とし、ライター活動開始。英語と日本語で文書を書く傍ら、1992年から多文化共生を研究するNGO「一緒企画(ISSHO)」を運営。

【書籍紹介】『新装版 めづめづ和文化研究所 京都』(KADOKAWA)
累計300万部突破!『ダーリンは外国人』著者の和文化探訪記、待望の新装版。
時を超えて受け継がれてきた、愛すべき日本の文化。さおり&トニー夫妻が古都京都で、その真髄を堪能してきました! 職人、住職、神主、女将……たくさんの魅力的な人々とお届けする京都和文化探訪、スタートです!

キーワード

関連記事

[PR] おすすめ情報