人間の「難産」は二足歩行の副産物だった! 眠れないほど面白い地球の雑学(85)【連載】

地球の雑学 その85
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地球はどうやって生まれたのか。気になりませんか? 人間の身体の知られざる秘密など、思わずだれかに話したくなる理系のウンチクで、あなたの雑談を‟スケールアップ"!

『人類なら知っておきたい 地球の雑学』から、第85回目をお送りします。

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人間の「難産」は二足歩行の副産物だった!

妊娠した女性は安産を祈って、十二支の戌(いぬ)の日に腹帯を巻く習慣があるし、イヌのマスコットを飾ったりする。これは、イヌはお産が軽いので、それにあやかりたいという願いから生じたものだが、じつは、イヌにかぎらず四本足で歩行する動物は安産で、お産で苦労するのは人間だけなのだ。

四足歩行する動物の子宮口は、肛門と尿道のあいだにあって後方を向き、下にかかる妊娠子宮の重さは、肋骨と腹筋で支えられている。一方、人間は二足歩行することになったので、尿道、子宮口、肛門が下向きになり、産道が曲がった。直立しているから、子宮内の胎児が落ちないようにしなくてはならない。そのため子宮口の組織は固く締まり、骨盤は子宮や内臓を支えるため大きく頑丈になった。

だが、出産するときは固い子宮口を無理矢理開くことになるため、ひどい痛みが生じるし、頑丈な骨盤が邪魔になる。しかも胎児は90度曲がった姿勢で産道を出てくることになったうえ、人間は脳が発達したため、胎児の頭の大きさは骨盤の穴の大きさギリギリになっている。

難産を避けるため、女性の体も変化を遂げてきてはいる。骨盤を上から見ると、男性のものはハート型だが、女性のものは長円形で産道の口径が大きくなっている。

また、骨盤にある恥骨結合や仙腸関節は、出産の際にホルモンの作用によって緩み、産道が広がる。それでも、出産にともなう痛みは大変なもので、まさに命がけなのである。

人間は二足歩行することによって両手を自由に使い、文明を発達させてきたのだが、そのぶん出産はハードになったのである。

著=雑学総研

人類なら知っておきたい 地球の雑学


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著者:雑学総研
珍談奇談の類から、学術的に検証された知識まで、種々雑多な話題をわかりやすい形で世に発表する集団。江戸時代に編まれた『耳袋』のごとく、はたまた松浦静山の『甲子夜話』のごとく、あらゆるジャンルを網羅すべく、日々情報収集に取り組んでいる。

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