交流電流の発明家がエジソンと繰り広げた「電流戦争」 眠れないほど面白い地球の雑学(115)【連載】

地球の雑学 その115
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『人類なら知っておきたい 地球の雑学』から、第115回目をお送りします。

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交流電流の発明家がエジソンと繰り広げた"電流戦争"

19世紀末のアメリカで"電流戦争"と呼ばれる争いが起こった。電気を送る方法としては直流がすぐれていると主張する発明王エジソンと、交流が効率的だというニコラ・テスラの論争である。これは産業界を巻き込んで、激しいシェア争いが展開された。

二人のあいだには、過去の因縁があった。1856年に現在のクロアチアで生まれたテスラは、1884年にアメリカに渡り、エジソンが経営する会社で働いていた。あるときテスラが発電機の改良計画を提案したところ、エジソンはその革新性を認め、完成させたら5万ドルのボーナスを出すと約束した。テスラが研究を重ねて計画を完成させ、ボーナスの支払いを求めたところ、エジソンは「君はアメリカ流のユーモアがわかっていないようだな」と一笑に付しただけだった。裏切られたテスラは失意のうちに退社し、独立した。

当時のアメリカは、大規模電力事業の展開期だった。エジソンは交流で送る高圧電流は危険だと主張したが、テスラは交流電流の安全性を実証して実業家ウェスティングハウスに認められた。その結果、交流電流が発電所や電化製品で用いられることとなり、現代にも続く電力の世界標準になったのである。

テスラはほかにも、無線トランスミッターや放電照明を発明し、太陽光、風力、地熱を使ったエネルギーの可能性を探るなど数々の功績を挙げ、磁束(じそく)密度の国際単位「テスラ」にその名を残している。あまりの先進性ゆえか、晩年は怪しげな発明にのめり込む奇人として見られたが、最近では交流電力の完成者、無線の先駆者として復権を果たしつつある。

著=雑学総研

人類なら知っておきたい 地球の雑学


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著者:雑学総研
珍談奇談の類から、学術的に検証された知識まで、種々雑多な話題をわかりやすい形で世に発表する集団。江戸時代に編まれた『耳袋』のごとく、はたまた松浦静山の『甲子夜話』のごとく、あらゆるジャンルを網羅すべく、日々情報収集に取り組んでいる。

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