中国とアメリカの“いま”が表れたサンダンス映画祭、マイケル・ジャクソンの衝撃ドキュメンタリーも物議(1/3)

雪に覆われたユタ州パークシティにて約10日間にわたって行われたインディペンデント映画の祭典、サンダンス映画祭が閉幕した。上映された121本の長編作品と73本の短編作品は、14259本の応募作品から厳選された作品。その選りすぐりの上映作品の中から、観客賞など28の賞が授賞された。

審査員賞オリジナリティ賞を受賞した『ウィーアーリトルゾンビーズ』
  • 審査員賞オリジナリティ賞を受賞した『ウィーアーリトルゾンビーズ』

日本映画の『ウィーアーリトルゾンビーズ』(6月公開予定)がワールドシネマ・ドラマティックコンペティション部門にて審査員特別賞オリジナリティ賞を受賞した。両親を亡くし、ゾンビのように感情をなくした子どもたちの物語を、テレビゲームのような電子音とネオンのような映像で描いていく作品は、新しいものが好きなサンダンスの審査員や観客にも受け入れられたようだ。壇上に上がった長久允監督は、「アイラブユー! サンキュー、サンダンス!これは僕の初めての長編映画で、すべてを懸けて作った作品です。まず自分自身が楽しんで作りました。若い世代に、絶望と戦う力を与えられたらと思います」と挨拶した。

『ウィーアーリトルゾンビーズ』の長久允監督
  • 『ウィーアーリトルゾンビーズ』の長久允監督

デイミアン・チャゼル監督の『セッション』(14)は14年のサンダンス映画祭USドラマ・コンペティション部門において、観客賞と審査員グランプリを授賞している。今年、その賞に値するUSドラマ・コンペティション部門の審査員グランプリは、『Clemency(原題)』に贈られた。死刑制度が執行されている刑務所長の心理的な変化を描き、鑑賞後に複雑な感情を残す作品だ。同部門の観客賞は、『Brittany Runs a Marathon(原題)』。自堕落な生活をするブリトニーが、NYマラソンを走るまでの日々を軽妙なコメディで描いた作品で、すでにアマゾン・スタジオが14ミリオンドル(約14億円)で配給権を取得している。

審査員グランプリ受賞作『Clemency』
  • 審査員グランプリ受賞作『Clemency』

USドキュメンタリー部門では、昨年の中間選挙において最年少で初当選を果たしたプエルトリコ系移民のアレキサンドリア・オカシオ=コルテスら4人の女性候補者を追ったドキュメンタリー『Knock Down The House(原題)』が受賞。監督のレイチェル・リアーズはこのドキュメンタリーを作るためにクラウド・ファンディングで28000ドルを集め、彼女たちの選挙戦をカメラに収めた。結果的には、オカシオ=コルテス以外の3人の当選は叶わなかったが、彼女たちは次の選挙に向けてもう動き出していると言う。今作はNetflixがドキュメンタリーとしては破格の10ミリオンドル(約10億円)で世界配給権を取得している。

中国の“一人っ子政策”施行時代に作られた家族の姿を追った作品も(2/3)

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