映画

リドリー・スコット監督、『ロビン・フッド』について大いに語る インタビュー最終

MovieWalker 2010年12月10日 12時46分 配信

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インタビュー3より続く

――この映画がいかにしてロビンが無法者のロビン・フッドになったかを描いているとするならば、続編の可能性も残りますね?

「うん、残るね。物語は全て続編につながっているから。ラニーミードで強制的に、ジョン王が署名させられたマグナ・カルタ大憲章に関連したイベントは特にそうだ。これはすごいイベントだ。全てはここへとつながっているよ。どちらにしても私はこの時代の歴史が大好きで、マグナ・カルタ大憲章の署名は大きな意味を持っている。とにもかくにもあれは王と(ほんの少数の)支配者階級を追い詰めて、国民の存在を認めさせようという試みをスタートさせた、最初の理にかなった書類だった」

――何百人ものエキストラを使い、大きなセットを建てて、大きなシーンをこれまでも撮影したことがあると思います。それはできるだけCGIの使用を最小に留めたいからですか?

「実際にはかなりのCGIを使っているよ。今回のショット数は1000近い。午前中に800人の部隊を雇うことができても、2万人となると無理だ。そんな大人数だと、全員を時間に間に合わせることなどできない。そこで、ひだを足すことになる。午前中に800人の部隊の準備をするということは、大規模な衣装部が必要であり、武具も必要となる。さらに、衣装を着る手伝いをするだけの大部隊も必要だ。そのスタートは、朝9時からの撮影だと、朝の3時か4時から開始しなければならない。彼らは食事もするから、財政的にも食い尽くす。そこで、ある人数まで増えると、もうそれ以上は無理だという限界に達して、実際にもデジタル処理をした方が安上がりになる。現在のデジタル処理は実にシームレスだ。どういうことかと言えば、私はどれも見事な仕上がりの、海と水と上陸用舟艇のデジタル素材を持っている。ウィリアム征服王は600隻の船で海を越えて来たが、我々にも300隻ほどあり、素晴らしい景観だよ」

――テレビ版または映画化されたロビン・フッドものを何かご覧になりましたか?

「見たよ。だが私の頭の中に一番強烈なイメージとして残っているのはテレビシリーズの『アイバンホー』だった。あのシリーズはよく覚えているよ。心臓を撃たれる時に、彼はいつでも胸に聖書をしまっていた、なんてことも含めてね。あれは結構クールだった。メル・ブルックスの『ロビン・フッド キング・オブ・タイツ』(93)もお気に入りだ。あれは実によくできていた。本当に愉快で、丸太の上で戦うというアイデアも良かった。だが、それ以外のものはほとんど見ていない。我々のものは別のレベルの作品だと思う」

――イギリスの南部にあるロケ地で撮影をされましたが、本物のシャーウッドの森では撮影ができなかったのですか?

「知ってるかな? あそこにはあまり木がもう残っていないのだよ。ロンドンから40分以内の場所で全てを撮影したが、必要なものは全て手に入った。森のシーンはナショナルトラストの所有地で撮影した。素敵な仕上がりになったよ」

――ウィンザー城近くの女王が所有している土地でも撮影をされましたね。そのようなことが許可されたのは確か今回が初めてのことだったと思います

「そうだよ。領地の中央に位置する湖で撮影することができたが、まるでテームズ河の上で撮影している気分だった。湖は長く、幅も広かったので、テームズ河の大きな部分に見立てさせることができた。ウィンザー城のすぐ外だったので、ロビンがロンドンに来た時のアプローチをそこで撮影した。その上に、城と船が停泊する桟橋やそのほかのものをデジタル的に加えた。そこの中央に、ロンドンを持ってくることができたんだ。あれは素晴らしかった」

――アーサー・マックスがデザインしたノッティンガムのセットは気に入られたのでしょうね?

「あれは見事だったね。私は城を築くというアイデアには反対すると決めていた。その結果『将来、ノッティンガムの町へと発展する小さな村からスタートしたらどうだろう?』と考えた。実際のところは、ブリューゲルと彼の畑を耕す人々の絵に影響を受けた。それがとても上手くいった」

――ラッセルとメリー・メン役の俳優とは以前からの友人だそうですね。その絆を即座に『ロビン・フッド』の撮影の時に生かせると思われましたか?

「ああ、思ったよ。そしてそれが本当に上手くいった。素晴らしい連中だよ。大男のケヴィンがいて、アラナデール役は歌手のアラン・ドイル、それにウィル・スカーレット役のスコット。誰もが最高でね。ところでスコットもアランのように優れた歌手なんだよ」

――これはアランには初めての映画です。彼には色々な試練があったでしょうね?

「彼は一瞬一瞬を楽しんでいたと思うよ。みんなも同じだったが、私としてはかなり驚いた。作品全体が大きな挑戦だったが楽しかった。この手の時代劇映画が私は好きなんだ」

4回に分けてお届けしたリドリー・スコット監督のロングインタビュー。続編の可能性も残っているという『ロビン・フッド』はいよいよ本日、12月10日(金)より公開だ。5度目のタッグで気心も十分に知っているリドリー監督&ラッセルの壮大な歴史絵巻を是非ともスクリーンで楽しんでもらいたい。【Movie Walker】

ロビン・フッド

2010年12月10日(金) 公開

「グラディエーター」のリドリー・スコット監督とラッセル・クロウが再びタッグを組んだ歴史スペクタクル大作。今なお語り継がれる伝説の義賊、ロビン・フッドの...

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