『わたしを離さないで』原作者カズオ・イシグロが10年ぶりに来日!

執筆を終えると常にエージェントに「映画化のオファーはないか?」と聞いてしまうというカズオ・イシグロ
  • 執筆を終えると常にエージェントに「映画化のオファーはないか?」と聞いてしまうというカズオ・イシグロ

イギリス最高の文学賞、ブッカー賞作家カズオ・イシグロの同名小説を映画化した『わたしを離さないで』(3月26日公開)。原作者であるカズオ・イシグロが10年ぶりに来日を果たし、1月24日、都内で記者会見を行った。

会見の前日には相撲を見に行ったそうで、「非常にエキサイティングでした。とても近い席で見ていたので、中継の間、ずっと私の深刻な顔が映ってしまっていたようです。白鵬さんと共演して映っていたようで嬉しかったです(笑)」と、日本の国技を満喫したようだ。5歳の時にイギリスへ行ったイシグロは、日本での記憶に「いろんなところに行くと、昔見た記憶がよみがえってきて懐かしさがあります。街を歩いていても、食事をしても、奥に残っていた記憶がよみがえってきて、他の外国に行くのとは違う何かがあります」と、思い入れの強さを語った。

同作を書いたきっかけを、「最初に書こうとしたのは1990年で、その時に途中でやめてしまい、その数年後に書こうとしてまた放棄し、2001年頃に三度目のトライをして、ようやく全編を書き終えました。私は若い人たちのことを書きたいと思い、彼らが短い時間しか生きられないというシチュエーションがどうしたら可能か考えました。二回放棄したのは、説得力のある状況が浮かばなかったからです」と明かし、「日本に来て思うのは、この物語で描いている命のはかなさなどは、とても日本的だということ。この物語のメッセージは『皆が思うより、人生は短いということ。その中で最も重要で、やるべきことは何なんだろうか?』ということです」と訴えた。

同作を見た感想を問われ、「私の期待をはるかに超えた素晴らしいものになっていたと思います。特に主人公の3人の俳優たちは素晴らしく、キャリー・マリガン、キーラ・ナイトレイ、アンドリュー・ガーフィールドは皆、20代でとても若いですが、才能あふれるこれからが楽しみな俳優たち。彼らは撮影前から、各キャラクターについて深く考えてくれたので、私も知らなかったことまで彼らが教えてくれました」と絶賛した。【Movie Walker】

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