まるで昼ドラ!? 天才ショパンが15歳年上の熟女とドロドロ恋愛

ショパンと女流作家ジョルジュ・サンドとのロマンスを描く『ショパン 愛と哀しみの旋律』
  • ショパンと女流作家ジョルジュ・サンドとのロマンスを描く『ショパン 愛と哀しみの旋律』

天才フレデリック・ショパン生誕200年の年にふさわしいドラマティックな音楽映画『ショパン 愛と哀しみの旋律』(3月5日公開)が登場。ショパンの半生を描いた本作は、ショパンと、恋多き女として知られる女流作家ジョルジュ・サンドとの激動的なロマンスを綴った人間ドラマだ。これが、まさに昼ドラ顔負けのディープな映画となっていてかなり興味深い。

ピアノの詩人と言われたショパンの人生は、わすか39歳と短命だったが、その密度の濃さは半端じゃない。ショパンがパリでブレイクしたのは、当代髄一の人気作曲家だったフランツ・リストのおかげだ。彼がサロンでショパンの“エチュード”を披露し、そこでショパン自身も紹介され、演奏したことで、一躍有名になったからだ。そしてリストは、ショパンの運命を変えることになる、人気女流作家ジョルジュ・サンドを彼に紹介することになる。

売れっ子作家ジョルジュ・サンドはショパンより15才年上の男装の麗人で、財産とふたりの子供たちの親権を巡り、前夫と訴訟中なのに、数多くの男性と浮き名を流してきた、超肉食系熟女である。そんなサンドが、ショパンに情熱的なラブレターを出し、猛アタックをかける。まるで、クモが美しい蝶をトラップにかけていくように。最初はサンドのことなんて眼中になかったショパンだったが、いつしか彼女の毒牙にやられてしまう!?

さらに、ふたりがくっついてからの展開が面白い。サンドの子供たちのキャラがかなり濃いからだ。息子のモーリスがショパンにヤキモチを焼き、えらい騒ぎを起こしたと思ったら、成長した娘のソランジュはショパンにメロメロになってしまい、母娘で彼を奪い合うというドロドロ状態になるのだ。くわばわくわばら。

災の元をたどれば、サンドに行き着くわけだが、彼女がわがままショパンに献身的に尽くす姿はかなり健気である。そもそも、当時あそこまで大っぴらに肉食系の攻めで年下男を落とした点も、ある意味痛くていじらしい。女性なら、意外と共感できるのではないだろうか?

いずれにしても、彼女とのロマンスは、ショパンに様々なインスピレーションを与えたに違いない。劇中を彩るショパンの名曲がよりいっそう心に響くのは、創作の裏に秘められた情熱的な愛の魔力の仕業かもしれない。『ショパン 愛と哀しみの旋律』は、クラシックファンならずとも楽しめる音楽映画であると共に、純粋なラブストーリーとしてもお薦めしたい。【Movie Walker/山崎伸子】

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