法令改正により、09年は“電動自転車”人気が加速!?

ブリヂストンサイクルの新電動アシスト自転車「アシスタスティラL」(10万8800)
  • ブリヂストンサイクルの新電動アシスト自転車「アシスタスティラL」(10万8800)

“電動アシスト自転車が、原動付き自転車の20年出荷台数を上回る見通し”。

先日こんな記事が新聞各紙に掲載された。“電動自転車が販売を伸ばしているのに対し、原付は前年比で4割近い大幅減になる見込み”なのだという。昨今の自転車ブームは周知の通りだが、主流はクロスバイクなどファッションとしての人気。いったい電動自転車になにが起こっているのか。

「売り上げは順調に右肩上がりです」とは、電動アシスト自転車専門店「ASSIST」の店長・渡辺さん。東京都目黒区にオープンして3年、基本的に毎月前年比100%以上をキープしているという。売れ筋は10万円前後。けっして安くはないが、30代前後の“若い奥さん”を中心に、最近は40代〜50代の男性も購入しているとのこと。しかし、「ことし電動自転車が“爆発的”に売れているという実感はありません」(渡辺さん)というように、電動自転車の出荷数が急激に伸びたわけではない。環境問題への意識の高まりや駐車禁止が厳しくなったことで、もともと右肩下がりだった原付に、ことしの“ガソリン高”がダメ押しとなったようだ。

実は本当の意味で電動自転車が注目なのは09年だという。「12/1に施行された改正道路交通法により、アシスト比が変更になったんです。さらにアシストがパワーアップすることで、電動自転車出荷数の急激な右肩上がりが期待できるかもしれません」(自転車協会・大久保さん)。従来は自力1に対しアシスト1だったが(これでも十分楽だけど)、自力1に対してアシスト2に。従来より少ない力でさらに大きなアシストが得られるようになるのだ。業界大手のブリヂストンサイクルは、アシスト比新基準対応の高アシスト電動自転車「アシスタスティラL」(10万8800)を、ヤマハ発動機は新基準対応の電動ハイブリッド自転車「PASシリーズ」(10万4800円〜)3モデルを、それぞれ09年2月上旬に発売。各社新基準対応をアピールし、電動アシスト自転車の更なる市場拡大を目指す。

「ケータイのように、ネックである電池部分はますます軽く、小さく、長くもつようになるでしょう。機能面の向上し、価格は下がっていくはずです」(自転車協会・大久保さん)。ことし、原付の出荷台数を上回ったのは外的要因が大きかったが、電動自転車がマイペースに自力で出荷数を伸ばしてるのも事実。“自転車は電動が当たり前”になる未来は、思いのほか近いかも知れない。【東京ウォーカー/荒木紳輔】

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