オリラジ藤森&中田が主演映画『津軽百年食堂』で募金活動

『津軽百年物語』初日舞台挨拶で被災地へエールを送った一同
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お笑いコンビ・オリエンタルラジオの藤森慎吾と中田敦彦が主演を務める映画『津軽百年物語』が公開初日を迎え、オリラジのふたりをはじめ、福田沙紀、ちすん、早織、前田倫良、永岡佑、春日井静奈らキャストが、大森一樹監督、原作者の森沢明夫と共に登壇。映画の撮影が行われた青森県が東日本大震災の被害を受け、舞台挨拶の前には登壇者全員がチャリティー募金活動を行い、来場者に募金を呼びかけた。

100年続く蕎麦店をめぐり、オリラジの中田演じる明治時代の初代店主と、藤森扮する四代目となる若者の姿を並行して描いた本作。藤森は「共演者の方やスタッフさんとも本当に良いチームで最後まで撮影をすることができました。プライベートでも弘前に遊びに行ったり、思い入れの強い作品になりました」と話し、中田は「相方の先祖役をやらせてもらってやりやすかった。監督から一番誉められたのは、明治顔だということ」と自慢の明治顔で堂々と挨拶した。

藤森と共演した印象を問われた福田沙紀は、「現場ではお芝居にも真面目に取り組んでいて、津軽弁のイントネーションも大変なのに、セリフも間違わず、NGもなくてすごい集中力があって素晴らしいなと思ったんですが、その後テレビで拝見したら、すごくチャラかった(笑)。チャラいキャラクターでやられていることを知らなかったのでびっくりしました。すごく意外でしたが、ファンの方は映画とのギャップにほれぼれするかもしれないなと思いました」と話し、中田は「僕が裏で福田さんから聞いた悪口とは違うなぁ」と、会場の観客を笑わせた。

撮影が行われた青森での思い出について質問された早織は、「蕪嶋神社に行くことがあり、ウミネコがいる島で印象的でした」と、前田倫良は「八戸で並んでいた屋台を散策した時、屋台のおじさんからZIPPOをもらった。その後、僕はタバコを止めたので、合わす顔がないです」とコメント。青森県出身の春日井静奈は「私でも知らない青森の良い所や食べ物やホヤの裁き方を教えてもらったりして楽しかったです」と、新たな青森の魅力を再発見したようだ。永岡佑は「息子役を演じた弘前の小学生から、撮影が終わってからずっと“父ちゃんへ”という手紙をもらっています」と、撮影後も続いている交流を話し、ちすんは「みんなで名産物を食べに行ったりして、そういう仲の良い空気感が出ていて良かったと思います」と語った。また、原作者の森沢明夫は「原作と違うなというところもあったけれど、原作を良い感じで変えてくれて良い映画にしてくれました。僕までほっこりした気持ちになれました」と、映画の仕上がりに太鼓判を押した。

劇中には、弘前を中心とした青森の美しい風景が次々に登場する。だが、撮影で使われた港や神社も東日本大震災の津波の被害に遭ったという。会場で行われた募金と、映画の収益金の一部は、日本赤十字社を通して震災の義援金に当てられることになった。藤森は「本当に笑顔をいただいて、勇気をもらいました。映画を見て元気になってもらえたら良いなと思います」と被災者の人々へのエールを送った。

監督の大森一樹は、16年前に阪神・淡路大震災を経験し、当時震災の影響で4日後に予定されていた監督作『大失恋。』('95)の舞台挨拶に出席できなかったことなどからも、今回の舞台挨拶に対する思い入れも深い。「こういう世相の中、ベラベラしゃべるのもどうかなと思いますが、無事にこの映画の初日を迎えられたことは私にとってかけがえのないことです。映画は災害に対して何ができるというわけではありませんが、ささやかな安らぎが与えられると良いなと思います」と声を震わせながらその思いを語った。

その後に行われた囲み取材では、地震の被災者の人々へ、藤森が「一日も早く笑顔になってほしい」、福田も「少しずつでも元気になって、早く元の日常を取り戻せたら良いなと思います」とコメント。中田も「直接、被災地に足を運べるように、今スタッフさんと話し合っているところ。何ができるかわかりませんが、何か力になりたいですね」と話した。

家族との絆や、伝統を受け継ぐ心を描いた『津軽百年物語』。震災の影響で、エンターテインメント業界だけでなく、全体的に自粛ムードが広がりつつあるが、本作のような映画を通して、人の心の温もりや被災地となった東北の風景への思いを巡らせてみてほしい。【取材・文/鈴木菜保美】

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